ウォッチガード、ZTNAとも連携する次世代FW「Firebox Mシリーズ」発売

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは2025年12月19日、次世代ラックマウント型セキュリティアプライアンス「Firebox Mシリーズ」の提供を開始した。オンプレミスからクラウド、リモートワークまでを含むハイブリッド環境を想定し、拡張性と高いパフォーマンスを両立したエンタープライズ向けファイアウォールとして位置付ける。

ウォッチガード「Firebox M295」の前面。WAN/LAN用イーサネットポートと管理用インターフェースを備えたラックマウント型セキュリティアプライアンス。

Firebox M295

Firebox Mシリーズは、同社の統合型セキュリティ基盤「Unified Security Platform」とシームレスに連携する点が特徴。全てのセキュリティサービスを有効化した状態でも高いスループットを維持できるほか、クラウドネイティブ型ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)ソリューション「FireCloud Total Access」(参考記事)との連携により、リモートユーザーを含むアクセス制御を一体的に提供するという。

同シリーズは、従来モデルと比べて最大2倍のパフォーマンスを実現。マルチギガビットおよびSFP/SFP+に対応し、全モデルで最大10Gbpsのインターフェースを標準装備する。Intelベースのアーキテクチャを採用することで、完全なトラフィックインスペクションや各種セキュリティ機能を有効にした状態でも安定した性能を確保したとしている。

ラインナップは従来の4モデルから5モデルに拡充。中小企業や拠点向けの「M295」、複数拠点を持つ中堅・中小企業向けの「M395」、教育・ヘルスケアなど規制産業を想定した「M495」、製造業や公共分野向けの「M595」、MSPやデータ集約型用途を想定した最上位モデル「M695」で構成する。全モデルがWatchGuard Cloudに対応し、集中管理やXDRソリューション「ThreatSync」、多要素認証「AuthPoint」によるゼロトラスト認証を利用できる。

ウォッチガードの次世代セキュリティアプライアンス「Firebox Mシリーズ」(M395/M495/M595/M695)の前面。複数のイーサネットポートとSFP/SFP+スロットを備えたラックマウント型筐体が並んでいる。

(上から)Firebox M695、M595、M495、M395

また、ライセンスの柔軟性も強化した。ファームウェア更新やサービス追加によって機能を拡張でき、新たなハードウェア投資を伴わずに要件変更へ対応可能としている。加えて、包装材削減や省エネ設計など、環境配慮型の設計も採用した。

同シリーズを新規に導入する顧客には、FireCloud Total Accessのライセンス10個を付与する特別プロモーションを実施。導入時からZTNA機能が利用可能だ。

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