ソフトバンクが語る5G SA戦略 通信品質向上に向けた4つのテクノロジーとは

ソフトバンクが5G SA(Stand Alone)エリアを広げている。2025年10月時点での5G SAエリアは、同年3月比で約13倍に増加したという。また、5G SAの本格展開に向け、「CA(キャリアアグリゲーション)」「アップリンクの強化」「Massive MIMO」「AI活用」という4つのキーテクノロジーに注力する。

ソフトバンクは2025年12月10日、「ソフトバンクが考える5Gネットワークの進化」をテーマにしたメディア向けラウンドテーブルを開催した。

執行役員 テクノロジーユニット統括 モバイル&ネットワーク本部 本部長の大矢晃之氏はラウンドテーブルの冒頭、今年3月時点での全国5G人口カバーが96%超に達し、5G基地局数も約10万局にのぼることを紹介。また、「LTEとFDD(周波数分割複信)方式の5Gでカバレッジを広げ、TDD(時分割複信)方式の5Gで大容量通信を実現している。周波数をバランスよく使い分けることで、お客様の体感をより良くしている」と話した。

ソフトバンク 執行役員 テクノロジーユニット統括 モバイル&ネットワーク本部 本部長の大矢晃之氏

大矢氏によれば、モバイルネットワークに接続している時間のうち、5Gを利用できる割合を示す「5G接続率」は37.1%と他社より高く、今年10月時点での5Gトラフィックは前年同期比で約1.5倍に増加しているという。

さらに、「4K動画がサクサク視聴できる」30Mbps以上のダウンリンク(DL)スループットを確保できる地域が年々拡大している点にも言及。DLスループットが3Mbps未満の地域についても、他社と比べて圧倒的に少ないことをアピールした。

30Mbps以上のDLスループットを確保できる地域が年々拡大

5G SAエリアは約13倍に拡大

ソフトバンクは今年に入り、5Gコアと5G基地局で構成された「5G SA」(Stand Alone)も本格展開している。今年10月時点での5G SAエリアは、同年3月比で約13倍に増加しているとのことで、東名阪に加え、地方都市にも5G SAエリアを拡大していると大矢氏は説明した。

同社の調査によれば、LTEコア(EPC)と5G基地局で構成された5G NSA(Non Stand Alone)方式と比べ、DLスループットを約1.6倍向上、エンドツーエンド(E2E)の応答完了時間を約20%短縮できるそうだ。

5G SAエリアは約13倍に拡大

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