ソフォスが国内事業戦略発表 XDR+MDR分野で前年比2倍成長へ

“老舗”セキュリティベンダーのソフォスが、国内展開を強化する。昨年10月にXDR/MDRを主力とする米セキュアワークスを買収し、ターゲットをこれまで得意としていた中小企業から大企業へと広げた。60万社のユーザーを持つAIネイティブプラットフォーム「Sophos Central」も駆使し、あらゆる規模の企業に対して“最高のセキュリティ”の提供を目指すという。

セキュリティ製品ベンダーのソフォスは2025年5月22日、日本事業戦略を発表した。

1985年に英国で創業した同社は、ファイアウォール、エンドポイントセキュリティ、XDR/MDRなど幅広い製品群を展開している。2024年度のグローバルでの売上は約15億ドル、総顧客数は60万社に上る。なかでもMDRは3万社に導入され、これは世界最多規模だという。

昨年10月には、XDR/MDRを主力とする米セキュアワークスを買収。これまで中小企業を中心に展開してきたが、この統合により「数十万ライセンスのエンタープライズ企業までカバーできるようになった」とソフォス 代表取締役の足立達矢氏は語った。

ソフォス 代表取締役の足立達矢氏

ソフォス 代表取締役の足立達矢氏

新規・既存顧客を組み合わせ国内売上1.5倍増目指す

足立氏は国内事業の成長状況についても説明。MDRの売上は前年比1.8倍に伸張し、成長を牽引。ファイアウォールも「価格高騰や脆弱性といった他社製からの課題を背景に、乗り換え需要が加速」しており、市場が飽和するなかでも売上が1.5倍に成長したという。エンドポイントセキュリティの売上も1.2倍の伸びを記録した。

2025年度は、この成長をさらに加速させる構えだ。「国内のあらゆるユーザーに、世界最高レベルのサイバーセキュリティを提供する」ことを基本方針とし、XDR+MDR分野で前年比2倍の売上増を目指す。日本事業全体については、新規顧客と既存顧客へのアップセル・クロスセルを組み合わせ、前年比1.5倍の成長を目標に掲げた。

ソフォスの国内戦略

ソフォスの国内戦略

ソフォスのこうした成長を支えているのがパートナー戦略だという。同社は創業以来直販を行っておらず、「巨大SIerから各県の地場パートナーまで」という幅広いチャネルを持つ。昨年度の国内パートナーは425社、パートナー各社からのオーダーは5万4700件を数えた。今年度の新規案件はすでに1万1000件に達したそうだ。

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