キヤノンMJ ITグループ8社は、シスコシステムズのユニファイドコミュニケーション(UC)システムを活用して音声ネットワークを構築した。2012年2月7日、キヤノンITソリューションズとネットワンシステムズが明らかにした。キヤノンITソリューションズは要件集約とプロジェクトマネージメント、ネットワンシステムズは設計・構築を担当したという。
今回の導入は、関東圏内11カ所に点在していたグループ拠点を、天王洲・三田・新川崎の3拠点に統合したのに伴うもの。従来はグループ各社が個別に音声ネットワークを運営管理していたが、拠点統合にあたり音声ネットワークを共通のUCシステムに一元化した。
構築したシステムは、シスコのデータセンタープラットフォーム「Cisco Unified Computing System」(UCS)、UCシステム「Cisco Unified Communication」、そしてヴイエムウェアの仮想化プラットフォーム「VMware ESXi」で構成。データと音声の統合による物理配線の削減とサーバーの一元管理により、運用コストの削減を実現しているという。
なお、キヤノンITソリューションズでは、今回の導入ノウハウや新社屋に新設するUCシステムのデモルームなどを活用し、キヤノンマーケティングジャパンと共同でUCビジネスの拡大に取り組んでいく考え。UCマネージドサービスもリリースし、2017年度にUC事業で100億円の売上を目指すという。