NECプラットフォームズは2024年9月26日、スマート農業ロボット向けにAIや画像解析のリアルタイム処理を可能にするコンパクトボックス型コントローラを提供したことを発表した。
DONKEYが開発・販売するスマート農業ロボット「CP200」
今回提供したコンパクトボックス型コントローラーは「AMD Zynq UltraScale+ MPSoC搭載モデル」。搭載されたAMD製のチップてある「MPSoC」にはFPGA（Field Programmable Gate Array）と呼ぶ集積回路にユーザーが専用ロジックを組み込むことができる。
コントローラーの提供を受けたのはDONKEYが開発・販売するスマート農業ロボット「CP200」で、小規模な圃場で様々な農作物を生産する都市農園などに適した、多用途に対応可能な機種。運搬やけん引、薬剤散布などの農作業を省力化・軽労化するため、カメラによる自動追従やGNSSを利用した自動走行といった機能を具備する。
NECプラットフォームズはこのロボットにコントローラーのメインボードを提供したほか、FPGA開発の支援を行い、カメラ画像・映像の無駄のない効率的かつ安定したリアルタイム処理を実現し、自動化機能の実現に貢献したとしている。
「AMD Zynq UltraScale+ MPSoC搭載モデル」メインボード
同コントローラーのリアルタイム・低遅延の処理、省電力、低温域から高温域まで使用可能といった特徴が、エッジでのAIや画像解析など負荷の大きな演算処理を行う性能と、屋外の高温環境への耐久性というDONKEYの求める要件に合致したという。
