VMwareのEUC部門を引き継いだ新会社 「自律型ワークスペース」への進化目指す

VMwareのエンドユーザーコンピューティング(EUC)部門が投資ファンド・KKRの傘下に入り、社名を「Omnissa」として新たなスタートを切った。トップは「完全に独立した企業」とVMwareからの“生まれ変わり”を強調するが、どんな戦略を描いているのか。

VMwareの仮想デスクトップインフラ(VDI)や統合エンドポイント管理ツール(UEM)などのエンドユーザーコンピューティング(EUC)部門が独立して発足した企業・Omnissa(オムニッサ)が2024年9月26日、ユーザー向けのイベント「Omnissa ONE」を東京都内で開催し、それに合わせて記者・アナリスト向けに説明会を開いた。

大手ファンド・KKRの傘下で成長を加速

仮想化技術のトップベンダーであるVMwareは2023年11月に半導体大手・ブロードコムに買収され、それ以降製品と組織の再編が進められてきた。EUC部門は投資ファンドである米KKRに売却され、Omnissaとして再スタートすることが今年4月に明らかになった。

Omnissa CEOのシャンカー・アイヤー氏

Omnissa CEOのシャンカー・アイヤー氏

同社 CEOのシャンカー・アイヤー氏は、Omnissaは「この(EUC)領域に集中している、完全に独立した企業」と、経営体制が一新されたことを強調。20年にも及ぶVMware時代からの実績を基に、KKRの支援を受けて成長を図ることを宣言した。具体的には、柔軟な価格モデルや取引形態の簡便化などの「ビジネスのしやすさ」、生成AIやセキュリティ技術などの「テクノロジーイノベーション」、ハイパースケーラーに代表されるプラットフォーマーやセキュリティパートナーとの関係を強固にする「エコシステムの拡大」の3領域に投資を行っていくという。

Omnissaが投資を進める3領域

Omnissaが投資を進める3領域

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