ウェブルートが通信事業者向けモバイルセキュリティソリューションでNECと業務提携へ

インターネットセキュリティサービスベンダーのウェブルート・ソフトウエアは、去る9月29日、通信事業者のスマートフォン利用者へのセキュリティサービスの提供においてNECとの業務提携計画を発表した。

同日、NECは通信事業者がスマートフォンの利用者向けの付加価値サービスを迅速に立ち上げるための各種機能の提供をクラウドで行うと発表している。その新サービスの第一弾が、スマートフォン向けセキュリティ関連機能の提供だ。ウェブルートのモバイル端末向け最新マルウエア対策ソリューションをNECのMDM、クラウド基盤と組み合わせ、これを実現させる計画だ。

NEC+Powered with Webrootによるスマートフォンセキュリティサービスの画面イメー
NEC+Powered with Webrootによるスマートフォンセキュリティサービスの画面イメージ

今回の業務提携計画の背景をウェブルートの駒林一彦代表取締役社長は「ウェブルートの強力なPowered with Webroot戦略」にあるとしている。Powered with Webrootはパートナー戦略であり、「ウェブルートが持つセキュリティエンジン、MDMなどをサービスプロバイダーが自社のサービスを作る上で組み入れやすい仕組み」を用意していることだ。今回のNECとの提携計画には、特に迅速な対応が要求されたが、同社にはこれに応える体制がすでにあったことが大きいと見る。駒林社長は、今年7月の社長就任で日は浅いが、通信事業者向けビジネスでの経験は豊富でこうした点も今回の迅速な提携を支えた要素の1つだ。

同社のPowered with Webrootはグローバルでは、ネットワーク機器ベンダーとの実績も多数あるが、日本市場ではこれが初めてとなるものだ。

今後、スマートフォンの活用はコンシューマ、法人を問わず急激な拡大が見込まれており、その導入案件増において大きな条件の1つが「セキュリティの確保」であるのは言うまでもない。先行する大手ベンダーに対し、戦略的パートナーシップであるPowered with Webrootで差別化を狙う。

NECとは「総合マルウエア対策から端末セキュリティレイヤまでの統合管理ソリューションの開発と販売にまでおよぶ連携を計画」(駒林社長)であるとしている。

ウェブルート・ソフトウエア 代表取締役社長 駒林一彦氏
ウェブルート・ソフトウエア 代表取締役社長 駒林一彦氏

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