マクニカは2024年7月19日、リトアニアの産業ネットワーク機器メーカーTELTONIKA IoT GROUP(以下、テルトニカ)と日本国内における販売代理店契約を締結し、産業用ルーター「RUT951」を提供開始すると発表した。
テルトニカ製「RUT951」
IoTを導入するにあたり、まず必要になるのはネットワークだが、製造業では従来から設置されている製造機器が立ち並んでいる工場が多いため、新たにLANケーブルの配線を行うのは難しく、しかも膨大な工事費がかかることから、無線LANに注目が集まっている。また工場では、季節や場所によって極めて高い温湿度、もしくは低い温度になるなど様々な環境があり、加えて製造機器自身が電波にとっての障害物になってしまうため、ネットワーク機器には高い堅牢性と接続性が求められる。
RUT951は、IoT/M2Mアプリケーション向けに適した堅牢でコンパクト、ハイパフォーマンスな産業用ルーターで、無線LAN構築を簡単にスピーディーに実現する。-40℃~75℃の温度範囲で動作し、バックアップに自動切り換えを可能にするWANフェイルオーバー機能を備える。最大同時接続100台まで、安定した接続を提供する。
マクニカは、製造工場のようなタフな環境の中でも力を発揮するテルトニカ製品を提供することで、顧客のIoTネットワークの構築を強力にサポートするとしている。
また、同社が提供している工場向け予知保全ソリューション「Mpression Smart Motor Sensor」は無線LANを使用する製品となっている。テルトニカ製品と同製品を組み合わせることで、無線LAN環境構築を容易にし、早期のスマート・ファクトリー導入を実現するソリューションを提供していくという。