920MHz帯を利用する“日本発”のIoT無線規格「Wi-SUN」。マルチホップによって低消費電力かつ長距離伝送を行える点が大きな特徴だ。ワイヤレスジャパン×WTP 2024のWi-SUNアライアンスブースでは、Wi-SUN関連の最新ソリューションが数多く展示されている。
Digital Design Lab(D.D.L)は、センサーネットワークシステム「e-DISP・Z」を展示。有線/無線LANおよびLTE通信モジュールを搭載した親機と、複数のセンサーを接続可能な子機をパッケージ化した製品である。
子機のセンサーで取得したデータを親機の画面上でモニタリングしたり、親機の通信モジュールを経由してデータをサーバーやクラウドにアップロードすることも可能だ。オフィス内の温度監視に加え、農場の温湿度やスーパーマーケット内の冷蔵庫の温度監視などにも使われているという。
センサーネットワークシステム「e-DISP・Z」
京都大学と日新システムズは、IoTセンサーゲートウェイ「SQU-Air(スクエア―)」を展示している。ゲートウェイ1台で複数のセンサーデータを集めることができ、最大16台のBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンと最大4チャネルのアナログ値(0-20mAまたは0-5V)を同時に収集可能だ。
また、付属アプリケーションとして、「SQU-Airツール」を用意。これにより、センサーを受信する際に必要な設定や、センサーデータをグラフ表示するといったデータの可視化を行える。
IoTセンサーゲートウェイ「SQU-Air」(左)
このほかにも、Wi-SUNアライアンスのメンバー企業による様々なソリューションが目白押しだ。