富士通研究所は2011年7月19日、PCやスマートフォン、タブレットなどの情報端末に対し、時間や場所に応じて必要となるアプリケーションやデータを自動で配信/実行/消去する基盤技術を開発したと発表した。
例えば、会議室にスマートフォンを持って入ると必要なプレゼン資料と閲覧アプリが自動配信/実行され、会議室を出ると自動消去されるといったことが可能になるという。利用者の状況は、GPSや各種センサー情報から判断する。また、スマートフォンでは専用ソフトウェアの組み込み、PCではスリープ時でも起動して通信を行う専用チップの搭載により実現している。
利用イメージ例 |
さらに富士通研究所では、スマートフォンやPCなど、情報端末の種類を意識せずにアプリケーションの受け渡しを行う技術も開発。NFCなどを利用し、端末同士を近づけるとアプリケーションやデータを別の端末に移動させられるという。
富士通研究所ではこれらの技術の完成度を今後高めていき、2012年度中の実用化を目指すとのこと。