富士通は2011年7月15日、山梨県のワインファームにおいて、センサーを利用した農業支援の実証実験を行うと発表した。夢郷葡萄研究所が所有するブドウ畑の一画を使った「富士通GP2020ワインファーム」で、今年6月から9月末まで実施する。
この実証実験は、富士通が開発したセンサーボックスと特定省電力無線ネットワークを用いて、ブドウ農園の気温データを24時間・10分間隔で収集し分析を行うものだ。
ワインの醸造ではブドウの収穫時期や色素の度合いの見極めが重要で、そのうえではブドウ農園における気温の変化の把握が有効だという。そこで一般的に手作業による気温データの集計・分析が行われているが、センサーにより効率的な収集・分析が可能になる。加えて、病害や害虫の発生の予測にも活用することで、ブドウの品質向上も期待できるとのこと。
また、免許不要の特定省電力無線を利用するため、短納期かつ低コストでの構築・運用が可能としている。
実証実験の概要 |