FacebookにTwitterなど、今や新しいサービスといえばWebから生まれるものばかりだが、まだまだ「電話」にも可能性はあるかもしれない。例えば、今年1月から電話を活用したこんなサービスが始まっている。多言語コンタクトセンター事業を行うブリックスが提供す通訳サービス「CALL US(コーラス)」である。
CALL USは、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の5カ国語の通訳サービスを24時間365日、電話を介して提供するものだ。
日本語をほとんど話せない外国人客が来店したとしよう。ショップスタッフも外国語は話せない。身振り手振りや簡単な単語レベルでコミュニケーションが成り立つケースも多いだろうが、詳しい説明が必要な場合にはお手上げだ。
CALL USが役立つのはこうしたシーンにおいてである。CALL USの専用電話番号に電話をかけると、日本語と外国語の両方を話せるバイリンガルのオペレーターが応答。スピーカーフォンや受話器の受け渡しなどにより、通訳オペレーターを交えた三者間通話が行える。
「先日は、韓国人の患者さんが来られた歯医者の方にご利用いただいた。日常会話には不自由がなくても、専門用語は難しいという方は多い。その歯医者さんからは、治療内容をしっかり説明できたと感謝された」と同社事業開発室の山村哲平氏は話す。
CALL USの加入者に提供されるシール。店舗、病院、レストラン、ホテルなどの入り口などに、「5カ国語OK」を示すこのシールを貼っておけば、外国人客の増加が見込めそうだ |