「我々はグローバルの通信事業者向けに様々な無線ソリューションを提供してきた。ここで培ってきた経験を活かし、ローカル5G市場に我々の製品を投入する準備が整った」。こう話すのは、Accuver(アキュバー) 営業部 シニアマネージャーの久保義幸氏だ。
(左から)Accuver 営業部 シニアマネージャー 久保義幸氏、
同社 無線ネットワークソリューション部 シニアマネージャー ハン・ガンヒ氏
Accuverは4G/LTEに加え、5G/ローカル5Gに対応したスモールセル(小型基地局)の提供・開発を行ってきた。それ以外にも、電波測定ツールや電波伝搬シミュレーションツールなど、同社が手掛けてきた無線ソリューションは多岐にわたる。「4G/LTE製品は国内で10万台以上、5Gに関しても数万台規模の納入実績を誇り、ダントツの実績を持っている」と久保氏は胸を張る。
同社が提供してきたのは無線ソリューションだけではない。2022年1月には、ローカル5Gの無線局免許の付与状況をエリアマップとしてまとめた「ローカル5Gマップ」を公開。同マップでは、ローカル5G事業者の免許付与状況を全国から市区町村単位で確認することが可能だ。他にも、Sub6/ミリ波別の全国ローカル5G基地局数推移なども参照できる。
全国ローカル5Gマップ(出典:Accuver)
全国ローカル5G 基地局数推移(出典:Accuver)
そして2023年11月、ローカル5Gの構築に必要な機能を一括で提供するソリューション「Q-5G Harmony」をリリースした。RU(無線部)とCU/DU(制御部)を1つの筐体に収納した“オールインワン”タイプで、屋内向けローカル5G SA(Stand Alone)スモールセルと5Gコア、アプリケーションの3つで構成されている(図表)。
図表 「Q-5G Harmony」の構成イメージ