ネットワークインフラに迫る“三重苦” 「通信事業者だけでは支えきれない」と三菱総研 西角氏

「2030年代に向けて、2つの基盤整備を進める必要がある」。三菱総研の西角直樹氏がその重要性を訴えた1つが、「潤沢で安価なネットワークインフラ」だ。ただし、データ爆発が進む今後、ネットワークインフラは「三重苦」に直面し、「通信事業者だけではインフラ投資を支えきれない」。誰がどのようにネットワークを支えるのか――。社会全体での合意形成が、遅かれ早かれ必要になると指摘した。

三菱総合研究所 政策・経済センター 主席研究員 研究提言チーフ(情報通信)の西角直樹氏

三菱総合研究所 政策・経済センター 主席研究員 研究提言チーフ(情報通信)の西角直樹氏

国際競争力の低迷が続く日本。スイスの著名ビジネススクール、IMDが今年6月に発表した2023年版の世界競争力ランキングでは、ついに総合順位が過去最低の35位となった。

IMDでは、様々な指標で国際競争力を比較しているが、「なかでも順位が低いのがデータ利活用関連。データ利活用の低迷が、日本の国際競争力低下の一因だ」。三菱総合研究所 政策・経済センター 主席研究員 研究提言チーフ(情報通信)の西角直樹氏は、2023年10月19日に開催した記者説明会でこう指摘した。

日本が国際競争力を取り戻すためには、国を挙げてデータ利活用の促進に取り組む必要があるが、西角氏は2030年代に向けて、「2つの基盤の整備を進めることが重要」と訴えた。

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