ジュピターテレコム(J:COM)は2011年2月24日、3月23日付けで住友商事・専務執行役員関西ブロック長の森修一氏が社長に就任する人事を発表した。住友商事は同社の筆頭株主。森泉知行社長は退任し、住友商事の顧問に就く。
森泉知行現社長(左)と森修一新社長 |
森泉社長は2003年に就任し、JASDAQへの上場を果たし、8期連続で増収増益を達成するなど、同社を大きく育てた。この時期の交代理由として森泉社長は「(第2株主の)KDDIとのアライアンスにある程度の道筋をつけ、デジタル化もすでに完了しており、新たな商品・サービスを開発、投入できる体制ができ、J:COMの持続的成長に向けた布石を打つことができた」と説明した。8年という在任期間の長さも理由だったという。
新社長に就任する森氏は、住友商事の経営企画部長や欧州総支配人などを歴任してきた。CATV業界での経験はないが、「重要なことは業界の知識よりも、J:COMの社員1万人を束ね、マネジメントする経営能力。そういう意味で最適」(森泉社長)という。
挨拶に立った森氏は、「身の引き締まる思い。これまでも常に部下とともにあることを心掛けてきた。1万人の社員が一丸となって一層の成長を目指したい」と語った。新社長としての所信表明は、3月23日の就任後、できるだけ早い時期に行いたい意向を示した。
なお、副社長には、KDDIの執行役員でCATV事業推進本部長も務める、現社外取締役の大山俊介氏が就任する。