ソフトバンクモバイルは2010年12月3日、「複数基地局協調伝送方式」のフィールド実証試験を東京都内で実施すると発表した。昨日、実験試験局の予備免許を取得しており、本免許の交付を受け次第、実証実験を開始するという。
複数基地局協調伝送方式とは、隣接する基地局が協調して移動局(端末)と送受信を行うことで、干渉を受けやすいセル間の境界におけるスループットを向上させる技術。LTE-Advancedを実現する技術として現在、3GPPにおいて標準化作業が行われている。
実験期間は本免許交付日から2012年12月31日までで、3.3GHz帯を用いる。また、この実証実験は総務省の「電波資源拡大のための研究開発」プロジェクトで採用された「異なる大きさのセルが混在する環境下における複数基地局間協調制御技術の研究開発」の一環として、電気通信大学と共同で実施される。