KDDIがクラウドサービスの機能拡充、仮想デスクトップやテレビ会議など追加

KDDIは2010年11月29日、企業向け広域データネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」(KDDI WVS)のサービス上で展開する閉域型クラウドサービス「Virtual データセンター」について、2011年1月4日から新機能を拡充すると発表した。

追加されるのは、下記の4つの機能となる。

【1】仮想サーバプラットフォーム
Virtualデータセンター内の冗長化された専有サーバーをユーザー企業側のサーバーの集約先として利用できるサービス。専有型のサービスで、サーバースペックの異なる「ハイグレード」と「スタンダード」の2種類のメニューを用意するほか、仮想サーバー上限数の追加、ストレージ追加などのオプションも利用できる。初期費用(基本工事費)は10万5000円(税込、以下同)で、月額費用は、スタンダード(CPU4コア、メモリ8GB、システムストレージ100GB)が12万6000円、ハイグレード(CPU12コア、メモリ48GB、システムストレージ200GB)が25万2000円。

【2】仮想デスクトップ
デスクトップ環境をVirtualデータセンター上で集中管理し、端末側をシンクライアントとして利用できるサービス。仮想OS方式を採用する。PCやシンクライアント専用端末のほか、RDP (Remote Desktop Protocol) 5.0以上に対応するスレート端末にも対応する。初期費用(基本工事費)は21万円で、月額基本料は、22万500円(最大60台)から。

【3】テレビ会議
テレビ会議専用端末またはPCでハイビジョン画質でのテレビ会議が行える。テレビ会議に必要な端末機器をレンタルで提供し、Virtualデータセンター内のMCU(多地点接続装置)サーバーに接続して利用する。50拠点まで同時接続が可能。初期費用(基本工事費など)は2万6250円からで、月額費用は10万5000円。テレビ会議専用端末のレンタル費は1万4070円(3年契約)から。

【4】ファイルサーバ DR対応オプション
現在提供中の「ファイルサーバ」のオプションサービス。東日本および西日本のVirtualデータセンターの両方にデータを保存でき、大規模災害が発生した場合などでも重要なデータを維持し、業務の継続をサポートする。初期費用(基本工事費)は2万6250円、オプション基本料は月額5万2500円。

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