ソニーは2月17日、4K対応の旋回型カメラ「SRG-A40」と「SRG-A12」の2機種を6月15日に発売すると発表した。価格はいずれもオープン。
4K対応の旋回型カメラ「SRG-A40」(左)、「SRG-A12」
両機種は遠隔操作によるパン・チルト・ズーム(PTZ)のカメラワークが可能なことに加え、新たに「PTZオートフレーミング機能」をカメラ本体内に搭載する。PTZオートフレーミング機能は、AIの活用によって狙った被写体(人物)を自動で追尾し、被写体の動きに合わせて構図まで調整しながらカメラが自動旋回する機能。これにより、オペレーター不在あるいはオペレーターがカメラ操作に慣れていない場合でも、カメラ自体が被写体を捉え続けながら自然な構図で映像を撮影するとしている。
両機種ともに1/2.5型 4K CMOSイメージセンサー「Exmor R(エクスモアアール)」を搭載。4Kで最大30fps、フルHDで60fps撮影に対応する。「SRG-A40」は光学20倍ズームに加え、全画素超解像ズームにより、4Kで最大30倍までの撮影が可能。またテレコンバートモードにより「SRG-A40」は80倍、「SRG-A12」は24倍まで対応する。
3G-SDIおよびHDMI接続などに対応するほか、NewTek社の技術であるNDI | HXに対応し、スイッチャーやメディアサーバーなどネットワーク上の機器と接続できる。VISCA/VISCA over IP のほかCGIにも対応し、外部コマンドによるカメラのリモート制御も可能という。加えて、PoE++によるLANケーブルでの給電もサポートする。別途ソフトウェアを介して同機を最大5台まで同時にネットワーク接続できる。
ワイド端では水平画角約70°の広角撮影が可能なため、小会議室における卓上設置や天井設置など幅広い環境に対応するという。カメラの向きやズーム、フォーカスなどの設定を最大256個登録できるプリセット機能も備える。
ソニーは「SRG-A40」と「SRG-A12」の発売を機に、ハイフレクックス型講義の広がる大学などの教育分野、リモート診療が進む医療分野、ビデオ会議やウェビナーが多く用いられる企業分野に加え、ライブイベントなどのエンタテインメント映像制作分野など多様な分野でのニーズに応えたいとしている。