「観光業の地域経済におけるインパクトは大きい。新会社はICTを活用した地域観光の取り組みを進める。インバウンドの観光客に対して、旅の前から終わった後まで含めてサービスを提供する」
2023年2月3日に開催した新会社設立記者発表会で、NTT西日本 代表取締役社長の森林正彰氏はこう述べた。福井県坂井市三国湊地区に、11社の共同出資により「Actibaseふくい」を2022年10月に設立。「あまり知られていない場所だが、観光客を惹きつける魅力がある。海外の方にも必ず良さをわかっていただける」と話す三国湊の観光振興を目的に、同エリアで宿泊運営事業や料飲事業(レストラン)、アクティビティ事業、町並み等整備事業を進める。
NTT西日本は、観光客への情報提供をはじめ、ICTを活用した誘客・周遊促進支援を担う。森林氏は「他の地域ですでに利用されている観光アプリもあり、現在開発中のものも含めて、三国湊で活用できるものをピックアップする」と述べた。
NTT西日本 森林正彰社長(前列・左から4番目)、Actibaseふくいの樋口佳久社長(同3番目)ら、
同事業に参画する各社の代表。
新会社の株主には、NTT西日本、NTTグループで街づくり事業を行うNTTアーバンソリューションズのほか、熊谷組、住友林業、そして福井銀行、福井信用金庫、セーレン、福井新聞社、福井放送、フクビ化学工業、北陸電力といった地元企業が名を連ねる。