昨今、製造や物流、流通など多くの現場で人手不足や熟練者の高齢化といった課題が深刻化している。
そこで遠隔監視や遠隔作業支援、AIによるデータ分析、ロボット活用などDX化による課題解決が急務となっているが、いざ導入するとなると、何をどうずればいいか迷うのではないだろうか。
そうした企業向けに、パナソニック コネクトは、ネットワーク、ソフトウェア、エッジデバイスを課題に合わせて提案し、エンド・ツー・エンドで現場のDXをサポートする「現場マルチネットワークサービス」を提供している。
同サービスは、企業などが自ら構築できるsXGP(1.9GHz帯)および自営BWA(2.5GHz帯)といったプライベートLTE、ローカル5G、Wi-Fiを現場のニーズに合わせて適材適所なネットワークを選択することができる。
例えば、敷地全体をプライベートLTEでカバーしたうえで、作業の遠隔監視や業務用ロボットの遠隔操作など低遅延性が要求される工場内はローカル5Gを導入し、オフィスでは既存のWi-Fi環境を活用するというように使い分けることが可能だ。将来的には、これら複数の無線網を5Gコアに収容して統合的に運用管理することを目指している。
今年4月、現場マルチネットワークサービスの一環としてローカル5Gの商用提供を開始したが、それに先駆けて昨年4月より、中継用リンク装置「5Gゲートウェイ」を提供している。
図表1 5Gゲートウェイの概要