キーパーソンが語る

ワイヤレスジャパン 2019/ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2019 基調講演レポート

「エッジクラウドが5Gの収益化を支える」 インテル ガディヤー氏

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2019.06.26

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

5Gの本格展開に不可欠となるネットワークの進化――。インテルによる基調講演では、その基盤となるNFVと、5Gの収益化の鍵となるエッジコンピューティングの進化が語られた。インテルは5G時代に向け、クラウドネイティブなアプリケーションの開発環境の整備、ネットワークの運用自動化、そしてエッジコンピューティングのアプリケーション開発の簡便化に力を注いでいく。

ネットワーク変革に向けた3つの課題ネットワークの変革を推進する上ではもちろん課題もある。インテルでは、大きく3つの課題があると考えているという。

ネットワーク変革に向けた3つの課題
ネットワーク変革に向けた3つの課題



1つめが、クラウドネイティブなアプリケーションの開発環境の整備だ。クラウドコンピューティングモデルの利点をフル活用して、多くの開発者がアプリケーションを開発できる環境を、通信事業者のネットワークにおいても整備する必要があるという。

その手立ての1つとして、インテルが取り組むのが、ネットワークを構成するデバイスの抽象化である。ハードウェアとの依存関係をなくし、クラウド間でアプリケーションを簡単に移動できるようにする。

これにより、Linuxカーネルをバイパスしてパケット処理を高速化するオープンソースライブラリ「DPDK」とデバイスとの連携を容易にすることを狙っているという。

さらに、「DPDKの機能を取り入れ、Linuxカーネルのパケットの高速処理仕様であるAF_XDPを改善する取り組みも行っている」そうだ。

これが実現すれば、「Linuxカーネルをそのまま使っても、DPDKの70~80%のパフォーマンスが得られるようになる」。

クラウドネイティブな開発環境整備でのインテルの取り組み
クラウドネイティブな開発環境整備でのインテルの取り組み


 
2つめの課題は、ネットワークの自動化である。

すでにインテルは、NFVの運用自動化を可能にするソリューション「NFVクローズドループ・オートメーション」を展開している。

これは、(1)テレメトリを用いてデバイス情報を収集して状況を把握、(2)テレメトリで収集した情報を機械学習して障害発生や需要を予測、(3)その予測に基づいてオーケストレーターが自動的に措置を講じるというものだ。

NFVの運用を自動化するクローズドループ・オートメーション
NFVの運用を自動化するクローズドループ・オートメーション



そして3つめの課題が、エッジにおけるサービス開発環境の整備だ。エッジサービスを本格展開するためには、ネットワークとITの双方にまたがるMEC(Multi-access Edge Computing)の技術を習得せずとも、開発者がAPIを介してアプリケーションを容易に作れる環境が必要になる。

分散環境に実装される膨大な数のエッジアプリケーションを効率的に検索して利用できるようにすることも課題だ。

インテルは、2月に開催された「MWC Barcelona 2019」で、これらの要件を満たすエッジ・サービス・ソフトウェア「OpenNESS」を発表した。

エッジ・サービス・ソフトウェア「OpenNESS」のコンセプト
エッジ・サービス・ソフトウェア「OpenNESS」のコンセプト


最後にガディヤー氏は、インテルが4月に発表した第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー(Code name: Cascade Lake†)を紹介。「5Gのためのパフォーマンス最適化が行われている」と説明した。インテルは、ソフトウェアプラットフォームと汎用プロセッサーを両輪に、ネットワークの変革を推進していく。

第2世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサーは5Gで求められる要件をクリアしている
第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは5Gで求められる要件をクリアしている


† 開発コード名
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside ロゴ、Xeon、Intel Agilex、Intel Optane は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。

スペシャルトピックスPR

yamato1911
mi201910
yamato1910

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】クラウドネットワーキング革命
<Part1>5G網はクラウドネイティブ コンテナで進化するNFV <Part2>中小企業で増加する「DCにルーターだけ問題」を仮想ルーターで解決 <Part3>コンテナNWの課題と展望 <Part4>VMwareが考える新クラウド時代のネットワーク <Part5>クラウド時代の防衛戦略

●[インタビュー] OKI 常務 坪井正志氏「社会インフラ×IoTは新段階へ」 ●5Gで東京を最先端の都市に ●「つながるクルマ」は内と外で守る ●オンラインゲームはなぜ狙われる ●5GにおけるSDNの役割とは? ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ZscalerDX加速させるクラウドセキュリティ
「100ms以下」の遅延で快適利用

Zscalerの革新的アーキテクチャで働き方改革を強力推進!

パロアルトネットワークスパブリッククラウド基盤の
セキュリティ対策はどうする?

開発のライフサイクル全体でリソースを保護する「Prisma Cloud」

ヤマトロジスティクスキャッシュレス化に乗り遅れるな!
決済端末の導入・運用を一括代行

キャッシュレス決済の導入をヤマトロジスティクスがトータル支援!

MIPHS/ISDNからの移行を
「安価」かつ「手軽」に

PHSモデムの入れ替えだけで「LTE化」が完了する!

ヤマトロジスティクスキッティングから配送まで一括提供
PC移行の工程はすべてお任せ!

Windows 7の延長保守サポート終了! ヤマトなら安心して任せられる

サンテレホン何か「御用」ありませんか? 国内最大級ICT機材のECサイトが誕生

10万点の情報通信機材を取り扱うECサイト「GOYOU(ゴヨー)」

エス・アンド・アイMS Teams×電話に新たな選択肢
キャリア回線使用で通話品質も安定

SBC機能のクラウド提供も開始 “設備レス”でDirect Routing導入

ブラステルクラウドPBX市場のパイオニア
信頼性と音声品質で5万台の実績

IP電話に関する調査では3項目で1位を獲得! ブラステルの「Basix」

三通テレコムサービス“明朗会計”で人気のクラウドPBX

ユーザーが増えても基本料は最大4900円! 三通テレコムサービスの「clocall PBX」

モバイルテクノミリ波の設計・製造を強力支援
5G時代の多様なニーズに応える!

モバイルテクノがミリ波モジュール設計開発サービスを拡充した。

エクストリーム ネットワークス5万人利用のNWをわずか2名で運用
IT管理者に嬉しいWi-Fi 6対応AP

エクストリームのWi-Fi 6対応APならAI自動RF管理など機能が満載だ。

アクセスランキング

tc1904
banner27

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます