キーパーソンが語る

ワイヤレスジャパン2015講演レポート

「トラフィックが急増するモバイルインフラを支え続ける」、ジュニパーの長滝氏が講演

文◎百瀬崇(ライター) 2015.06.18

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

ジュニパーネットワークス
サービスプロバイダービジネス統括本部
営業開発本部 チーフアーキテクト
長滝信彦氏

5年後には336EBまで増大すると予測されるモバイルのトラフィック。こうした事態にモバイルオペレーターはどう対処すればいいのか。ジュニパーネットワークスは、「サービス提供プラットフォーム」「テレコクラウド」「WAN SDN」「次世代バックホール」という4つの最先端ネットワーク技術でモバイルインフラを支えていく。


2015年5月に開催されたイベント「ワイヤレスジャパン2015」で、ジュニパーネットワークスの長滝信彦氏は「Mobile Vision 2020 ――5年先も最先端のモバイル・インフラであるために――」と題する講演を行った。

長滝氏はまず、モバイルデータのトラフィックが5年後には336EB(エクサバイト)にまで増大すると予測されていることを紹介した。ブロードバンドが普及したときに様々なサービスが登場し、ユーザーの生活を大きく変えた。今後5年間でそれと同じようなことがモバイルの世界でも起こるという。

また、ウェアラブルデバイスやIoTといったものが普及し、単純にトラフィックが増えるだけでなく、相当数のデバイスがインターネットにつながる。

センサーからクラウド上のソフトウェアにデータを送り、クラウド上で何かしらの処理を行ってサービスを提供するようなビジネスが生まれてくると考えられ、それを実現させるためのプラットフォームが求められる。

「ジュニパーネットワークスは、今後5年間のモバイルインフラに関して強みを持っている」と長滝氏はいう。その上で長滝氏は、最先端のネットワーク技術として4つ挙げた。「サービス提供プラットフォーム」「テレコクラウド」「WAN SDN」「次世代バックホール」――の4つである。

 

仮想化環境で構築されたプラットフォームを提供

サービス提供プラットフォームについて、現在、通信事業者が持つ「Gi LAN」はスタティックに様々なアプライアンスとつながっていることが多い。そのため、1つのデバイスが壊れると運用に大きな支障を来す。

ジュニパーネットワークスは、この問題を解決するためにサービスコントロールゲートウェイを、同社の「MX」ルーター上で動かしている。ネットワークにモバイルからトラフィックが入り、P-GWを越えたあとにIP化され、IPサービスが適用されてインターネットに抜けていく。ここでユーザー認証の情報などをポリシーサーバーが識別し、ダイナミックにポリシーを適用することができる。

スタティックにコンフィグを行ってトラフィックを振り分けるのではないため、ポリシーに応じてダイナミックにトラフィックを識別して分散させることが可能だ。


「サービス提供プラットフォーム」の概要
「サービス提供プラットフォーム」の概要


Gi LANはハードウェアのアプライアンスで構成されているのが現状だ。だが、NFVやSDNの技術が成熟し、導入フェーズに入ってきているため、今後、仮想化が進むと予測される。ただ、実際にNFVのサービスをインテグレーションするにはスキルが必要だ。

従来のネットワークオペレーターの組織構造を見ても、ネットワーク運用者とサーバー運用者には壁があり、技術的にもそれぞれ専門性を突き詰めている。そのため、一からインテグレーションするのは難しい。

そこでジュニパーネットワークスは、NFVという切り口でプラットフォームを提供できるソリューションを用意した。

クラウド上のラック内にスイッチとルーター、検証の取れたサーバーとストレージが設置され、ジュニパーネットワークスのSDNコントローラーソフト「Contrail」をインテグレーションしたテレコクラウドである。

「ジュニパーネットワークスは簡単に仮想化環境で構築されたプラットフォームを提供することを目指している」と長滝氏は話す。


「テレコクラウド」の概要
「テレコクラウド」の概要

 

スペシャルトピックスPR

NTTコムウェア1906
ciena1906
netscout1908

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoTの課題解決! 10の最強メソッド
[課題1]IoTで何をすればいいのか分かりません [課題2]IoTを推進できる人材が社内にいません [課題3]中小企業でもIoTで成果は出せますか? [課題4]いつまで経ってもPoCを“卒業”できません… このほか10の課題を解決する最強メソッドを紹介!

●[インタビュー] オプテージ 荒木誠社長「情報・通信の事業統合は必然 ローカル5Gには多くの可能性」 ●DDoS対策にさらなる価値を ●イタリア発ローカル5G、日本へ ●ローカル5Gとキャリア網を連携 ●住商らが国内初ローカル5G実験 ●資生堂やドコモも参入!ビューティーテック ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ネットスカウトシステムズNWを隅々まで可視化してDDoS対策
ボリューム型もL7攻撃も防ぎ切る!

世界最大級の監視システムATLASで全世界のDDoS攻撃を防ぎ続ける!

Synology話題の「メッシュWi-Fi」を選ぶならSynology

ハード性能に加えてソフト機能も充実! ビジネスにも活用できる。

Cloudian HyperStore企業のGDPR遵守を強力サポート!
EB級ストレージを安価に自社構築

Amazon S3と同等のオブジェクトストレージを自社で構築・運用できる

NEC UNIVERGE SVシリーズクラウドとの連携を容易に実現!
新NEC UNIVERGE SVシリーズ

新端末を組み合わせることで、通話にとどまらない充実した機能

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークスWi-FiとIoTをAIが自動で管理
10万人のスタジアムに搭載

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

アクセスランキング

tc1904

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます