導入・選定ガイド

モバイル管理に不可欠なMDMの進化系「EMM」を徹底解説

文◎百瀬崇(ライター) 2015.06.03

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

スマートデバイスの業務利用に欠かせないMDM。これにMAMとMCMの機能を加えた「EMM」が一般化している。ベンダー各社はMAMとMCMに対応するとともに、独自機能を用意して差別化を図る。


スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスを業務利用する際、MDM(モバイルデバイス管理)を導入することは今や必須になっている。そして2~3年前からはMAM(モバイルアプリケーション管理)やMCM(モバイルコンテンツ管理)のニーズも高まってきた。

こうした状況を受け、MDMベンダーの中にはMDMとMAM、MCMの機能をすべて備えた「EMM」(エンタープライズモビリティ管理)を提供する企業も現れるようになった。

当初、一部のベンダーだけで使われていたEMMという言葉だが、国内外の複数の調査会社がEMMを1つの分野として市場調査を行うなどした結果、広く一般に知られつつある。

また、MDM/MAM/MCMに関するもう1つのトピックスとして、ベンダー各社がユーザー企業の要望に応えるため、独自の機能を提供するようになったことが挙げられる。これにはMDMベンダーが多数現れて競争が激化し、各社が生き残りをかけて他社との差別化を図ることに躍起になっているという背景もある。

ここからは、EMMとベンダー各社の独自機能を中心に、MDM/MAM/MCMに関する最新動向を紹介していく。

 

モバイルアイアン――EMMでトータルセキュリティ

EMMという言葉を早い時期から提唱していた企業の1つが、モバイルアイアンである。同社はMDMとMAM、MCMをトータルで用意すること、すなわちEMMを提供できることと、マルチプラットフォーム対応することを強みとする(図表1)。


図表1 モバイルアイアンが提唱するEMMの概念
モバイルアイアンが提唱するEMMの概念


MAMは業務アプリとそのデータを適切に管理するのが役割だが、モバイルアイアンではその手法として「ラッピング」技術を用いている。

ラッピングとは、アプリ自体にアクセス権限やデータ保護設定などを施す技術のことで、企業のセキュリティポリシーで包む(ラッピングする)ことからそう呼ばれているのだ。

モバイルアプリコンテナの「コンテナ」も同様の意味であり、業務アプリとそのデータを、セキュリティポリシーを適用した上でプライベートなデータとは隔離して格納することから、コンテナという表現が用いられている。モバイルアイアンはアプリで扱う企業データを保護し、情報漏えいを防止するコンテナ化技術を「AppConnect」と呼んでいる。

「アプリベンダーとのパートナーシップにより、Eメールやオフィスドキュメントの閲覧・編集、クラウドストレージなど、AppConnectを実装したさまざまなビジネスアプリが提供されているほか、自主開発アプリにも容易に組み込むことができる」とモバイルアイアン・ジャパン チャネルマネージャーの中村真氏は話す。

2015年2月には、パブリッククラウドのストレージサービス上の企業文書を保護する新製品「MobileIron Content Security Service」(CSS)を発表した。CSSはDropboxなどに対して、保存した企業文書の暗号化や、企業のセキュリティポリシーを適用するといった機能を持つ。CSSにより個人が使い慣れたパブリッククラウドのストレージサービスを業務でも安全に利用できるという。

CSSを使うことで、企業の情報システム担当者は特定のユーザーや部署に対して文書のアップロード、ダウンロード、編集、共有の可否といったセキュリティポリシーを設定できる。一定期間が経過すると文書を閲覧するためのキャッシュを自動削除する設定も可能だ。各文書に対してどのユーザーが閲覧、保存、編集などの操作をしたかのログも取れる。

なお、CSSを利用するにはモバイルアイアンのEMMの導入が必要となる。

スペシャルトピックスPR

cdn1902
iijg1902
hcnet1812

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5Gだけじゃない!
ネットワークの未来を変える
次世代テックたち

◆5Gの次、6G現る ◆有線IoTの大本命802.3cg ◆ワイヤレス工場の切り札誕生 ◆次世代IP映像伝送「SRT」 ◆ドローンで空からエリア構築 ◆P4が迫る“聖域”開放

●[インタビュー] Colt カール・グリブナーCEO & 日置健二社長/●地域BWA空白地帯を「プライベートLTE」に解放/
●日中間通信の課題と法規制/●モバイルワークの「コスト」と「安全性」 ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

NTTコミュニケーションズ働き方改革を中小・中堅企業へ!

テレワークに必要なモバイルNW、PC、セキュリティをオールインワン提供するNTT Comの新パッケージ

SBクラウド日中間通信を国内並みの高品質に!
安心して使えるQR決済を下支え

Alipayで安定した決済サービスを提供するために導入した回線は?

NECモバイルワークに必須のアイテム
いつでもどこでも内線通話を実現!

NECのUNIVERGE ST500は、スマホを内線端末として利用可能にする。

パロアルトネットワークスパブリッククラウドをセキュアに!
24/365最新ポリシーで自動監視

パブリッククラウドのセキュリティリスクを軽減する「RedLock」

シーディーネットワークス中国でのWeb配信を8.5倍高速化
国内CDN事業者で唯一現地法人

中国でのWeb配信にはグレートファイアウォールなど多くの壁がある。

IIJグローバルソリューションズ日中の拠点間通信に“第3の選択肢”
セキュリティ対策も万全

日中間通信で「高品質」と「低コスト」の“いいとこ取り”!

ヤマハヤマハ独自の音声処理技術で
高音質な遠隔会議を実現!

しかも、規模に合わせて最適なマイクスピーカーが選べる。

TCloud for BizChat「月額180円」という低価格で
本格的な企業向けチャット!

都築電気の「TCloud for BizChat」の最大の特徴が安価な料金だ。

NTTテクノクロス長時間聞き取りやすい!
電話機とつなぐだけで会議を開始

NTTテクノクロスのマイクスピーカーならクリアな音声で遠隔会議。

日立ソリューションズ作業実績を簡単に収集&見える化
「IoTサイコロ」で製造現場改革!

製造現場の働き方改革の「切り札」がIoTサイコロだ。

漏洩同軸ケーブル(LCX)Wi-Fi電波を出すケーブルとは?

無線LANの不感知エリアの撲滅に効果的な「漏洩同軸ケーブル(LCX)」を使いこなせ!

ジュピターテクノロジー標的型攻撃対策としてのログ管理
7万エントリー/秒の高速処理!

ジュピターテクノロジーなら超高速処理と大規模環境に対応できる。

ノキアG.fastで簡単マイグレーション
VDSL回線を1Gbpsに高速化

ノキアのG.fastを使えば、既存のVDSL回線を気軽に高速化できる。

アクセスランキング

tcb
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます