Datadog Japanは、「2026年版 AI Engineeringの現状レポート」に関する記者説明会を開催した。
同レポートは、Datadogの顧客1000社以上から収集したLLM(大規模言語モデル)テレメトリデータをもとに、本番環境でのAIエンジニアリングの状況を分析したもの。Datadogの顧客基盤に基づくデータであるため調査結果には一定の偏りがあるものの、グローバルでのAI利用の状況を示すものであるという。

Datadog Japan Senior Developer Advocateの萩野たいじ氏
“マルチモデル”が多数派に 今後求められる最適化
レポートで示された大きな変化の1つが、組織のAI利用が単一モデル前提からマルチモデル前提へ移行している点だ。調査によると、2025年3月から2026年3月にかけて、OpenAIは採用割合を12ポイント減らした。約6割の組織が利用し依然トップシェアを維持してはいるものの、アンソロピックやグーグル(Gemini)の採用割合がともに20ポイント以上増加している。

OpenAIを利用する企業が減少した一方、アンソロピック、グーグルは急伸
ただ、実際に起こっているのは単なる移行ではなく併用だという。Datadog Japan Senior Developer Advocateの萩野たいじ氏は「企業は、用途ごとにコスト、レイテンシ、精度、安全性などを比較しながら、複数のモデルを使い分け始めている」と述べた。3つ以上のモデルを利用する組織は70%以上にのぼり、6つ以上のモデルを使う組織も前年調査の23%から41%とほぼ倍増した。

複数LLMを併用する組織が多数派であり、3モデル以上利用する組織は70%、6モデル以上も41%
こうした“マルチモデル”化によって、用途や要件に応じて最適なモデルを選択できるようになるが、API管理、フェイルオーバー、セキュリティ、ガバナンス、コスト管理などの運用負荷が増加する。萩野氏は、「単に『どのモデルを選ぶか』ではなく、複数モデルを用途に応じて継続的に運用し、最適化する段階に入っている」と指摘した。











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