KDDIは2010年12月13日、グローバル送金・決済プラットフォーム事業に参入すると発表した。KDDIは米国の金融ソリューション企業であるMicrofinance International Corporation(以下、MFIC)の優先株22.9%相当(20%議決権の特約付き)を第三者割当増資により2205万ドル(約18.4億円)で取得。MFICと共同で、全世界の通信キャリアに向けたグローバル送金・決済プラットフォーム事業を進めていく。
KDDIが同事業に参入した背景には、世界各地で通信と金融の融合が急速に進展していることがあるという。先進国で大手キャリアやIT企業、金融会社によるモバイルマネー市場への参入が相次ぐ一方、発展途上国においても銀行口座を持たない層まで含めた国民全体に金融サービスを提供する手段として携帯電話は注目されている。例えば、ケニアでは1300万超、フィリピンでは800万超のモバイルマネー口座がすでに利用されているとのことだ。
KDDIはMFICとの戦略提携によるサービスの第1弾として、米国のKDDIグループ子会社であるLocus Telecommunicatios社より、米国初 だという移民市場向けプリペイド送金カードの販売およびサービスの提供を開始する。