同社によれば、今回開発した技術は79GHz帯の一般的なミリ波センサーを用いて人の詳細な行動分析を実現するもの。
近年、病院や介護の現場では、患者や高齢者の安全を守り、かつ看護師や介護者の業務負担を低減するため、センサーを利用した見守り技術に期待が集まっている。特にミリ波センサーを用いた見守り技術は、個人を特定する情報の取得リスクが低く安価に導入できるなどの利点がある。
しかし、一般に普及している安価なミリ波センサーは粒度の粗い点群データしか得られないため患者や高齢者の転倒を高精度に検知できないほか、転倒前後の行動の詳細な分析も困難だった。
今後は2022年8月以降に実際の高齢者施設において実証実験を予定していくとしている。