SPECIAL TOPICローカル5GかWi-Fi 6Eかの二者択一ではない。適材適所と一元制御を実現するシスコのソリューション

デジタルトランスフォーメーション(DX)に向け、これまで以上に多様で多数のデバイスを高速に接続したいと考える場面が増えていく。それらを接続するのに最適な方式はローカル5Gか、はたまたWi-Fi 6Eかと頭を悩ませている人も多いだろう。だがシスコは、これまで築いてきた既存ネットワークと統合的に管理・制御できる形で、適材適所で組み合わせることが重要だと考えている。

干渉から解放され、より高速な無線通信が可能な「Wi-Fi 6E」対応製品も シスコがもう1つの重要な接続手段として用意しているのが、Wi-Fi 6Eだ。これも、新たにWi-Fi 6E専用の機器を用意するのではなく、CatalystやMerakiといったすでに多くの企業で採用されているソリューションでサポートする。そして、既存のさまざまなデバイスや接続方式を統合し、よりコスト効率に優れたネットワーク環境を実現する。 

組織の縦割り構造をそのまま反映し、同じ建屋の中に別系統の無線ネットワークが複数設置されているケースは少なくない。シスコではそうした無駄を省き、また、Wi-Fiやローカル5GだけでなくRFID、Bluetoothやサブギガといったさまざまな接続方式を1台で収容し、クラウドやオンプレミスのコントローラを介して統合できるソリューションを用意していく。あくまでも、アクセスポイントがサポートする通信方式の1つがWi-Fi 6Eという位置づけだ。すでに海外では「Catalyst 9136AXIQ」と「Meraki MR57」というWi-Fi 6E対応製品をリリースしており、日本でも、総務省による電波の解放に合わせて正式にリリースする計画だ。 

 

多種多様な無線接続方式を 1台でサポートしていく(画像クリックで拡大)

既存の企業ネットワークとの統合管理が可能なシスコのローカル5Gソリューション

 

Wi-Fi 6Eはローカル5G同様、高速・広帯域、高密度な通信を実現する通信方式だ。しかも、電子レンジや航空レーダーといった他の機器も利用していた2.4GHz帯や5GHz帯を用いるこれまでの仕様とは異なり、新たに割り当てられる6GHzを用いる。 

「2.4GHz帯や5GHz帯では、限られたチャンネルを互いに干渉しないよう使い回さざるを得ませんでした。これに対し日本でこれから解放される予定の6GHz帯では24のチャンネルが利用できるようになります」(シスコ エンタープライズネットワーキング事業 シニアプロダクトセールススペシャリスト 荒谷渉氏)。過去の通信方式をサポートしてきたデバイスとも棲み分けることになるため、こうしたレガシーデバイスの性能に引きずられたり、干渉されることなく、フルに性能を出すことができる。 

 

シスコ エンタープライズネットワーキング事業 シニアプロダクトセールススペシャリスト 荒谷渉氏
シスコ エンタープライズネットワーキング事業 シニアプロダクトセールススペシャリスト 荒谷渉氏

 

テレワークを組み合わせたハイブリッドワークの広がりにより、オフィスで使われる帯域は減るかと思いきや、コラボレーションのためのツール、Web会議の普及によっていっそうの帯域が求められつつある。「ビジネスのインフラとして使う上で、干渉で使い勝手が悪くなるかもしれないというリスクが軽減されることから、Wi-Fi 6Eを用いたワイヤレスファーストなビジネスシーンが増えてくると考えています」(荒谷氏) 

単につながればよかった時代を超え、ビジネス戦略を支える柔らかいインフラへこのようにシスコは、これまで築いてきた企業ネットワークソリューションに、ローカル5GとWi-Fi 6Eという新たな選択肢を加え、シームレスに統合管理できる形で提供しようとしている。「たとえば広大な敷地を持つ工場やプラントなど、今まで遠くて届かず、カバーしたくてもできなかった領域では、ローカル5Gの方が効率に優れます。一方で、すべてのデバイスがローカル5Gに対応するかというと、そうとは限りません。Wi-FiやBluetoothなどさまざまなデバイスを効率よく収容する仕組みも大事になってくるでしょう」(小林氏) 

こうした全体像を描いていく上で大きな力になるのが、シスコのカスタマーエクスペリエンスサービスだ。「昔は、ボックス型の機器を1台ずつ接続し、積み上げていけばつながりました。しかし今や、ビジネスを加速させるため、ソフトウェアで機能を実現する仮想化基盤やクラウドサービスを使ってインフラを構築するのが当たり前になっています。頻繁にアップデートされ、変化がある中でも、インフラ自体は支障がないように動かさなければいけないというニーズが高まっています」(シスコ カスタマーエクスペリエンス サービスデリバリー シニアマネージャー 田中隆香行氏) 

 

シスコ カスタマーエクスペリエンス サービスデリバリー シニアマネージャー 田中隆香行氏
シスコ カスタマーエクスペリエンス
サービスデリバリー シニアマネージャー 田中隆香行氏

 

カスタマーエクスペリエンスサービスではこうした声に応えるため、戦略を立て、それに必要なITシステムの設計から構築、運用、稼働後の最適化に至るまで、一連の流れに伴走しながら支援するサービスを提供している。投資効果の検証や、変化する技術に合わせたトレーニングといったメニューも用意されている。 

かつては、Wi-Fiも含め「つながる」ことそれ自体に価値があり、次いでいかに安全につなぐかが求められるようになった。最近ではさらに、変化するインフラの中で、運用の効率化や可視化、自動化、最適化といった要素も高いレベルで実現し、ボトルネックを解消し、よりよい状態を実現することが求められている。シスコは新たな接続方式を取り入れ、こうした要素を備えた「柔らかいインフラ」を通して、顧客のビジネス目標の達成を支援していく。

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