2022年5月25~27日に東京ビッグサイト西3・4ホールで開催されている「ワイヤレスジャパン/WTP2022」では、最新の無線通信技術やソリューションが一堂に会する。
京セラみらいエンビジョン(KCME)のブースでは、同社が提供するローカル5GのRANからコアを構成するソリューションと、それらをバックホールにして実現できるユースケースを展示している。
KCMEブースの外観
ミリ波ソリューションでは、KCMEが代理店となって提供するJMA Wireless社のミリ波用無線機とXRANサーバを紹介。ミリ波無線基地局「IOTA」は、RU(Radio Unit)とvDU(仮想Distributed Unit)の機能が一体となっている。「CellHub」はアンテナ外付けのLTE無線基地局(RRU:Remote Radio Unit)だ。
JMA Wireless社のミリ波無線基地局「IOTA」(左)、
LTE基地局「CellHub」(右)
仮想化無線ベースバンド装置「XRAN」は、汎用サーバ上で動作する仮想化RANである。これらの製品はいずれもO-RANに対応しており、コストや電力などを大幅に削減できるという。
XRANサーバ
ミリ波の構成図
Sub6ソリューションとして展示されているのは、QCT社のアンテナ一体型Sub6無線機とBBU(Baseband Unit)だ。この2つはO-RAN非対応だが、「他社製品よりもコストは低廉だ」とブースの説明員は話す。
QCT社のアンテナ一体型Sub6無線機
QCT社のBBU
Sub6の構成図
このほか、ミリ波やSub6をバックホールにした際のユースケースとして、XRや4K/8Kカメラによる災害監視、空港の進入禁止エリアへの行動監視ソリューションなども展示されている。
ぜひブースを訪れて、様々なスマート化を実現するローカル5Gソリューションに触れてほしい。