パナソニック電工インフォメーションシステムズ(パナソニック電工IS)とイージェネラは2010年12月2日、イージェネラ製「富士通ブレードサーバー『PRIMERGY BX900』向けPAN Manager Software」(PAN Manager Software for 富士通)の国内展開に関し、総販売代理店契約を締結した。
PAN Managerは、物理サーバーと仮想サーバーを同じUI(User Interface)で管理できるリソース管理ソフトウェア。2010年10月に富士通のブレードサーバー「PRIMERGY BX900」への実装を実現している。
パナソニック電工ISは、2004年からイージェネラの国内最大級のユーザーでもあり、「Egenera BladeFrame」の大規模ユーザー(350ブレード)、「Dell PAN System」のアジア最初のユーザーとしてPAN SYSTEMを活用してきた。今回、ユーザーとしての経験も踏まえてPAN Manager Software for 富士通を販売する。前川一博社長は「PAN Manager Software for 富士通の開発段階で、ユーザー視点での要望・提案を多く盛り込んでもらった」と語る。
具体的な販売戦略だが、同社はこの11月から次世代情報システム基盤ソリューション「Nextructure」を展開中だ。顧客にとって最適なITインフラを、長年にわたる同社の豊富な経験・ノウハウに基づいて提供していくというコンセプトの下、プライベートクラウドの環境構築やサーバーの統合等、次世代に求められる情報システムの在り方や課題を解決するソリューションであり、その中核的商材と位置付け、強力に販売を推進していく。
パナソニック電工ISの販売戦略と販売体制 |
販売体制は、パナソニック電工ISがイージェネラからPAN Manager Software for 富士通の供給を受け、代理店各社を通じてエンドユーザーに提供する。富士通製ブレードサーバーについては代理店やエンドユーザーが購入するケースもあるが、パナソニック電工ISでも扱っており、サポートまで含めた窓口の一本化も実現している。同社は2012年度単年で、サーバー販売やサポート費も含むPAN Managerソリューション全体で10億円の売り上げを目指す。