日本ではプライベートLTEやローカル5Gと呼ばれる、セルラー技術を使った「プライベートワイヤレス」ネットワークは現在、世界で急速な広がりを見せている。
ノキア CEOのペッカ・ルンドマルク氏によれば、同社は2022年第1四半期時点で450を超える顧客に対して「Nokia Private Wireless」ソリューションを提供し、プライベートLTE/5Gの構築・活用を支援している。欧州がその4割強、日本を含むアジア太平洋地域(APAC)は2割を占める。
ノキアのビジネス状況
日本ではローカル5G制度がスタートして2年余りが経過し、全国各地でPoCやトライアルが行われてきた。2022年は商用化の動きが広がることが期待されるが、ルンドマルク氏によれば、プライベートワイヤレスの潜在的なニーズは非常に大きいという。
「我々がこれまで手掛けてきた通信キャリアの市場と、この市場はまったく異なるものだ。ユーザーは自分たちのニーズに合わせた専用ネットワークとして使える。世界中(の企業・組織)で採用が進み、その数は1500万にも達するだろう」
ノキア CEOのペッカ・ルンドマルク氏
すでにプライベートワイヤレスの導入、あるいは検討を行っている企業は、その「わずか0.0002%に過ぎない」ともルンドマルク氏は指摘。「今、ローカル5Gに関心を持っているみなさんは、他社に比べて圧倒的な効率化、生産性の向上を果たすことができる千載一遇のチャンスを得ている」と、ローカル5G活用によって得られるメリットの大きさを強調した。