従来のテレビ会議システムとの機能比較従来のテレビ会議システムと機能比較したのが以下の表だ。
KoiBoxでは、KoiCodeを用いたミーティングのためのWebRTC、従来のテレビ会議システムと接続するためのSIP/H.323、クラウドミーティングの3つのプラットフォームに対応している。一方、従来のテレビ会議システムはSIPベースなど1つのミーティングサービスに特化している。
カメラやマイク・スピーカーなどのアクセサリの装備にも違いがある。従来のテレビ会議システムは、メイン機材とセットで提供されることが多く、選択の余地はない。また交換の際はベンダーによるサポートが必要になる。一方で、KoiBoxは本体のみで販売されており、カメラやマイク・スピーカーは付属しない。手持ちのUSB WebCAMやマイク・スピーカーなどを接続して使用することが可能であり、会議室やテレビ会議システムの目的に応じて柔軟に機材を用意することが可能である。
会議の参加方法はローカルミーティングの場合は、従来のテレビ会議システムも大きな違いはないかもしれない。写真をみればわかるように、KoiBoxの場合は、専用アプリ(KoiMeeter)の画面でIPまたはKoiCodeを入力し、相手先を呼び出す。相手先はそれに応答することで会議に参加するという仕組みだからだ。
KoiBoxではIPアドレスまたはKoiCodeを入力するだけで簡単に相手を呼び出せる
大きな違いは、KoiBoxはクラウドサービスを使った会議にもキーボードとマウスさえあれば容易に参加できるのに対し、従来のテレビ会議システムの場合は参加が難しいこと。スマートフォン用のアプリも提供されているので、それを使えば容易にKoiBoxでの会議に参加できる。
テレビ会議としての機能が充実している一方でセットアップは非常に簡単だ。KoiBoxはITの専門的な知識が不要。有線でもWi-Fiでもインターネットにつなげば準備完了で、あとはIPアドレスを知らなくとも、KoiCodeを入力するだけでテレビ会議を開始することが可能である。
そして最大の違いはコストだ。KoiBoxはオンラインストアでも販売されており、例えばNTT-X Storeであれば6万6440円(税込み。2022年4月14日の価格)で売られている。これに4KのPCモニター、カメラ、マイク・スピーカーなどを加えても、10万円ほどで導入できるのだ。一方で従来のテレビ会議システムの場合は、本体の価格だけでも100万円近くかかるものも多く、専門チームによる構築、保守が必要になる。
従来のテレビ会議システムと比べるとコスト的にも非常に導入しやすい製品であることがわかる。
PCモニターとWebカメラ、マイク・スピーカーなら、より安価に導入が可能。しかもKoiBoxは筐体も軽量・コンパクト。設置場所に困ることなく、移動も容易にできる。つまりどんな部屋でもテレビ会議室にすぐにアップグレードできるのだ。
ハイブリッド会議にも最適、Withコロナ時代の働き方にマッチ機能的なメリットはわかったが、テレビ会議システムで最も気になるのは、映像や音声の品質だろう。実際、試してみたところ、「非常に高品質」というのが筆者の印象だ。もちろん、導入企業のネットワーク環境によっても左右されるが、従来のテレビ会議システムと比較しても遜色なしと感じた。
KoiBoxは、ハイブリッド会議が当たり前になったWithコロナ時代にピッタリの製品だ。サテライトオフィスなど複数拠点をつなぐ会議が多い企業や、「密」を防ぐため小さな会議室に分かれて会議をしたい起床、複数台テレビ会議システムを導入したい企業など、あらゆるニーズに非常にフィットするテレビ会議システムである。会議の規模はそれほど問われないとはいえ、KoiBoxは非常に大人数での大規模な会場での会議というより、4~5人ぐらいの小規模な部屋での会議に適している。
テレビ会議システムの導入、テレビ会議システムの刷新を考えている企業は、一度KoiBoxを検討してみてほしい。Withコロナ時代の働き方にマッチした会議を実現するのに欠かせないツールになるはずだ。
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