ゼットスケーラーは2022年4月6日、同社のクラウドセキュリティプラットフォーム「Zscaler Zero Trust Exchange」の新機能を発表した。ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)業界初となる3つの新機能を追加し、ゼットスケーラーのセキュリティサービスエッジ(SSE)フレームワークを進化させたとしている。
SSEはガートナーが提唱するフレームワークで、セキュアWebゲートウェイ経由の安全なインターネットやWebへのアクセス、CASB経由のSaaSやクラウドへの安全なアクセス、ZTNA経由のプライベートアプリへの安全なリモートアクセスの3つがコア機能と定義されている。
新機能の1つめはプライベートアプリの保護だ。プライベートアプリのトラフィックのインライン検査により、侵害されたユーザーや攻撃者による脆弱なプライベートアプリの悪用を防止できるという。
2つめは統合されたデセプションだ。デセプションとは、サイバー攻撃者に対して偽情報を与えて騙すセキュリティ対策のこと。内蔵されたプライベートアプリのデコイを使用するネイティブデセプション機能を搭載し、ラテラルムーブメント(攻撃者の横移動)の検出を強化できるという。
3つめは産業用IoTおよびOTシステム向けの特権リモートアクセスである。IIoT/OTデバイスとプライベートアプリの両方を対象に、安全な直接リモートアクセスが可能になるという。