SD-WANは5000円から SASEを見据える企業も急増

企業のクラウドシフトを背景に、導入が相次いでいるSD-WAN。以前はローカルブレイクアウトが主な使い方だったが、ネットワークとセキュリティを包括的に制御するSASEの実現を見据える企業が増えている。

コロナ禍で多くの市場が停滞・縮小するのを尻目に、大きく拡大しているのがSD-WAN(Software-defined Wide Area Network)市場である。

SD-WANとはソフトウェアで仮想的にネットワークを定義し、拠点の新設や統廃合、増強など環境の変化に合わせて柔軟に制御するSDN(Software-Defined Networks)の技術をWANにも適用したものだ。

基本的な機能として、複数の回線を論理的に1つに束ねることで、高速大容量な通信を可能にしたり、逆に1本の回線でも行き先に応じてトラフィックをコントロールして、ネットワーク全体の最適化を行うといった具合に、その時々の状況に応じて柔軟な制御が行える。

調査会社のIDC Japanによると2020年の国内SD-WAN市場は、前年から36.9%成長し、市場規模は37億2200万円となった。2021年は、前年の成長率を上回る47.6%増の54億9200万円に達する見込みだ(表1)。

図表1 国内SD-WAN市場予測

図表1 国内SD-WAN市場予測

月刊テレコミュニケーション2022年2月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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