ローカル5Gにおいて考えるべきセキュリティ 7つの脅威モデルごとの対策

フォーティネットジャパンは3月9日、最新の5Gセキュリティソリューションやテクノロジーを紹介するオンラインイベント「Fast & Secure 5G TOKYO 2022」を開催した。本レポートでは、メインセッション「5Gモバイルプライベートネットワークにおける最適なセキュリティの実現」を中心に、イベントで語られた5Gセキュリティの最新動向と海外事例について紹介する。

サイバーセキュリティの世界的リーダーであり、幅広い適用領域でシステム連携し、自動化されたソリューションを提供するフォーティネット。その日本法人であるフォーティネットジャパンが3月9日にオンラインイベント「Fast & Secure 5G TOKYO 2022」を開催した。

日本で5Gの商用サービスが開始されて早2年。エンタープライズでの5Gの活用が本格化しつつある。その一方でサイバーセキュリティの脅威は日々進化しており、5G向けに新しいセキュリティ対策が求められている。そこで本イベントでは、昨今のサイバーセキュリティの動向、および最新の5Gセキュリティソリューションやテクノロジーを紹介すべく、4つのセッションが用意された。

ローカル5G、プライベート5GによるMPN環境構築が増えているメインセッションとして「5Gモバイルプライベートネットワークにおける最適なセキュリティの実現」というテーマでフォーティネットジャパン サービスプロバイダービジネス本部 技術部 プリンシパルシステムエンジニアの田山信行氏がローカル5G環境におけるセキュリティ対策について紹介した。

フォーティネットジャパン サービスプロバイダービジネス本部 技術部 プリンシパルエンジニア 田山信行氏
フォーティネットジャパン サービスプロバイダービジネス本部 技術部 プリンシパルエンジニア 田山信行氏


現在、5Gのエンタープライズでの需要が拡大している中で、欧州を中心にニーズが拡大しているのが、プライベート5Gやローカル5Gを活用して専用の基地局を配備して構築する「モバイルプライベートネットワーク(MPN)」である。MPNの最大のマーケットはOT(Operational Technology)環境である。このOT環境に求められる技術は年々、進化しており、コネクティビティとモビリティだけではなく、「今では外部サービスとのリアルタイムによる連携が期待されている。それによって端末の機能を軽くしたり、今までできなかったサービスをフレキシブルに外部から提供することを考えているベンダーが増えている」と田山氏は話す。

図表1.OT環境に求められる技術要件
図表1.OT環境に求められる技術要件

MPNをOT環境で適用されることが増え、OTとITとの統合が進んでいくにつれ、サイバー攻撃の被害も多数、報告されるようになっている。そこで重要になるのが、セキュリティ対策である。「フォーティネットでは、セキュリティファブリックという、OTやITだけではなく、MPNという新しいエリアも統合して管理していくことを考えています」と田山氏は説明する。

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