AU-650シリーズの外観
ただし、 これまでのローカル5G実証実験では、 無線電波伝搬の調査や単独接続によるスループットの評価など基本的な無線性能評価までに限られていたという。エイビットが開発したAU-650は、 小型でありながら通信容量を300Mbps、 同時接続可能端末数を100台にまで増やしたことで、 端末が多数接続した際のシステム性能評価が可能となったほか、 エリアを拡大するために複数基地局を設置した際のハンドオーバーの時の性能評価も可能となった。
さらに評価現場で必要となる電波強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)や誤り率(BLER:BLock Error Rate)の測定も可能となっている。
これらにより、ローカル5Gの実証実験では、 AI監視カメラを想定した高速アップリンク試験、 産業機器向けの低遅延イーサーネット導通試験、 移動機器向けのハンドオーバー試験、 スマートグラスによる遠隔作業支援を想定した双方向リアルタイム試験に対応するとしている。