NTTコミュニケーションズは2021年11月24日、企業向けグローバルネットワークサービスのオプションとして、SASEの中核的機能であるセキュアなリモートアクセスを実現する「ZTNA」、インターネット接続のセキュリティを提供する「SIG」、クラウド通信のアクセス管理・制御をする「CASB」を順次提供開始すると発表した。
ZTNA(Zero Trust Network Access)は、多要素認証を用いるリモートアクセスゲートウェイ機能とクラウド型認証機能を提供するもの。顧客企業の認証基盤の統合、SaaSへのシングルサインオンなど認証管理機能も提供する。
SIG(Secure Internet Gateway)は、各拠点およびリモートアクセスユーザーの両方にインターネット接続およびリージョン間通信のセキュリティを提供する。サンドボックス、DNSセキュリティなど、高度なセキュリティ機能が利用可能だ。
上記2つの機能は、2021年11月24日に提供を始めている。
CASB(Cloud Access Security Broker)は、特定のSaaS内の通信内容の可視化・制御を行うもので、クライアントレスで利用できるため、BYOD端末などにも展開が容易という。2021年度内に提供を開始する。
本機能群を同社のグローバルネットワークサービスと組み合わせて利用することで、国内外の拠点においてこれまで個々に管理されていたネットワークサービスとセキュリティ機能の一元管理が可能となり「SASE」を実現することができるとしている。
各機能は、ポータルサイトからオンデマンドに一元管理が可能だ。また、機能の提供だけでなく、国や地域ごとの通信事情やユーザーの通信特性に応じて最適な回線やネットワーク機器を一元的に調達・構築。回線も含めてエンドツーエンドで保守・運用も行う。