SPECIAL TOPIC小型・軽量、安価でも性能は抜群! TSN時刻同期にGM200を選ぶべき理由

高精度な時刻同期ニーズが高まる産業界において、スマートファクトリーや鉄道、電力インフラなど特に高い信頼性が求められる領域で支持を集めているPTPグランドマスタークロックがある。“高コスパ”が好評な米Trimble社の「GM200」だ。その人気の理由を原田産業に聞いた。

802.1ASを標準サポート 自社チップ開発で高コスパ実現このような高い信頼性が求められる領域に向けて、正確な時刻を供給するPTPグランドマスタークロック(GMC)として原田産業が提供しているのが「GM200」だ。米Trimble社の製品で、TSNで必須となるIEEE 802.1ASも標準でサポートしている。

AIFチーム プロダクトマネージャーの小山肇氏がGM200の特徴としてまず挙げるのが信頼性の高さだ。「高精度水晶発振器であるOCXOが組み込まれている。仮にGNSS信号をロストしても、OCXOを用いて正確な時刻を保持する『ホールドオーバー』と呼ばれる機能により、時刻を供給し続けることができ、システムを止めることがない」

時刻同期が必要なケースでは、安価なトランシーバー型のマスタークロックが使われるケースもあるが、GM200のようにホールドオーバー機能を備えていなければ、GNSS信号をロストしてしまうと、その途端に時刻供給が止まり、システム稼働に支障が生じる恐れがある。GM200なら、そうした心配は不要というわけだ。

加えて、動作環境の幅広さも見逃せないポイントだ。-40~+85度まで対応しているので、利用場所を選ばない。「屋外に防水防塵ボックスを設置し、その中でGM200を稼働できる。例えば、ビルの屋上から屋内まで、GPS信号を取得するための同軸ケーブルを配線することが難しい場合、GM200を屋外に設置し、同軸ケーブルではなくイーサネットケーブルを使って屋内に引き込むこともできる」

そして、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力だ。小山氏によれば、GM200内部で使用しているチップ等は、Trimble社の自社開発であり、これが低価格を実現している理由だという。「Trimbleは約40年前からGNSSのチップを製造しているメーカーであり、グローバルで多くの実績があるほか、精度の高さを日本の研究機関から評価されるなど、品質面でも高いレベルを誇っている。さらに、製品ラインナップを絞り込むことで低価格を実現している」

原田産業 AIFチーム セールスマネージャーの乾充一氏(左)と、同プロダクトマネージャーの小山肇氏
原田産業 AIFチーム セールスマネージャーの乾充一氏(左)と、同プロダクトマネージャーの小山肇氏

障害・トラブルにも迅速対応 「Trimble+原田産業」で安心感時刻同期を実現する場合、GMCを単体で導入する以外に、L2スイッチ等にGMCを組み込んだ製品を使う手もあるが、その場合は注意が必要だと小山氏は指摘する。「装置組み込み型のマスタークロックの場合、高額であることに加えて、トラブル時にその原因がL2スイッチ側なのか、それともマスタークロックの問題なのかを見分けるのが困難だ。GM200とL2スイッチを分けておけば、どちらで問題が発生しているかをすぐに判別でき、トラブルシュートを迅速に行える」

さらにGM200を冗長することで、GNSS信号のロスト、もしくはGMC自体にトラブルが発生しても時刻を供給し続けられる。この安心感は極めて大きいだろう。

原田産業ではGM200のマニュアルやクイックガイドなどを公開しているほか、TSN技術情報からアンテナ/ケーブル等に至るまで、幅広いカテゴリのFAQ集を自社サイトに掲載している(https://infocom.haradacorp.co.jp/time-synchronization/gm200)。時刻同期に関する疑問がある際は、その解消に役立つだろう。

そして、強力なサポート体制も原田産業の強みだ。「Trimbleのアジア拠点と連携し、様々な疑問に迅速に回答できる体制を整えているほか、Webミーティングでお客さまとTrimbleのスタッフをつなぎ、技術的な面も含めて対応するといったコミュニケーションを行うこともある」と小山氏。時刻同期に関する知識・技術に不安を持つユーザーでも、これなら安心してグランドマスタークロックを導入・運用できるはずだ。

<お問い合わせ先>
原田産業株式会社 AIFチーム
TEL:03-3213-8391
E-Mail:sales-info@haradacorp.co.jp
URL:https://infocom.haradacorp.co.jp/category/time-synchronization

>>ホワイトペーパーダウンロード
PTP時刻同期のメカニズムとアプリケーションについてPTP時刻同期のメカニズムとアプリケーションについて
近年、様々なアプリケーションにてより同期精度の高いPTPの活用が広がっておりますが、実はその原理を理解することがPTPネットワークを構築する際に出てくる様々な疑問の解決に役立つこととなります。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。