ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォーム(SNCSP)は2021年10月19日、高いセキュリティの閉域ネットワーク接続を複数運用できる「MEEQ複数閉域」サービスを提供開始すると発表した。
MEEQ閉域ネットワークの概略 |
MEEQとは、IoT事業者向けの回線、回線管理およびデータプラットフォーム。MEEQ閉域ネットワークは、MEEQ SIMとユーザーが保有・利用中のクラウドやデータセンター間等をSNCSPの通信網を通じてセキュアに接続できるため、個人情報および機密情報の取り扱い等に適したネットワークの構築が可能になる。
これまでのMEEQはIoT事業者ごとに1つの閉域網しか構築できなかったが、複数閉域サービスにより複数の閉域網を運用可能になった。これにより、MEEQを利用してIoTサービスを提供する事業者が、サービスごとの閉域網を構築することができる。
MEEQでは接続方法に合わせて、①SIM間の折返し通信のみを許容した「SIMコネクト」、②SIMからユーザーのサーバーへインターネットVPNを通じて通信可能な「VPN-ゲートウェイ」、③SIMからユーザーのサーバーへ物理回線を通じて通信可能な「ダイレクト-ゲートウェイ」と3種類の閉域ネットワークタイプを用意。さらにマルチキャリア対応ならではの特徴として、1つの閉域網に複数の通信キャリアのSIMからアクセスすることが可能だ。新サービスである複数閉域と3種類の閉域ネットワークタイプやマルチキャリアの組み合わせにより、様々な状況に応じた柔軟な閉域網を構築することができる。