データセンター(DC)/クラウド事業者や、そのインフラを利用するサービスプロバイダーにとって、ユーザーニーズの変化に即応し、Webアプリケーションを迅速に開発・提供できる環境は不可欠だ。今こそ「収益に直結するモダンなアプリ開発、それを支えるモダンなDCネットワークをどう作るか」に取り組むべき時期だと、丸文 システム営業第1本部 営業第2部 情報通信課 課長の村上貴哉氏は話す。
これを、どう進めればよいのか。鍵となるポイントは3つある。「CI/CD環境に合わせたセキュリティ対策」「監視・運用体制のリモート化」、そして、新機能・サービスの迅速な提供に欠かせない「試験/テストの自動化」だ。これらの実現方法について、丸文の顧客で活用されているソリューションを軸に解説しよう。
丸文 システム営業第1本部 営業第2部 情報通信課 課長 村上貴哉氏
Webアプリの品質を高める手法として昨今広まっているのが、開発と運用を一体化してソフトウェアの品質向上を目指すDevOps、テストやデプロイメントといったプロセスを自動化するCI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery)である。
ここで重要となるのが、セキュリティへの対応だ。不正アクセス等を許せば、サービス運営や顧客のサービス利用に重大な支障が生じかねない。村上氏は、「CI/CDパイプラインの中にセキュリティを統合してDevSecOpsを実現する。瑕疵やバグ、脆弱性等が埋め込まれたタイミングに近いところで、それを検出・修正することを考えるべきではないか」と指摘する。