「360°自由視点」と「AIの目」で自動運転支援 OKIがフライングビューの販売開始

OKIが車の自動運転や船舶の自動航行、自律型サービスロボットなどでの利用を想定した遠隔モニタリングシステム「フライングビュー」の販売を開始した。AIエッジプラットフォームを搭載することで、事故の防止や迅速なトラブル対応も実現するという。「本体単体なら100万円程度」というリーズナブルな価格も魅力だ。

OKIは、車両・船舶・ロボットなどの周囲360°を遠隔から監視できるリアルタイムリモートモニタリングシステム「フライングビュー」の販売を2021年10月14日に開始した。通信モジュールが異なる2つの製品が用意され、無線LAN版は2021年12月、LTE版は2022年3月から出荷される。

フライングビューでは、現場で稼働する車両・船舶などに取り付けられた4台のカメラで進行方向、左右、後方を撮影し、これらから周囲360°の俯瞰映像を合成。視点を自由に動かして周囲の状況を確認することができる。装置本体に高い処理能力を持つFPGAを搭載、小型のHDカメラを組み合わせることで、鮮明な自由視点映像を実現した。

リアルタイムリモートモニタリング「フライングビュー」の本体装置。右のデバイスは専用のHDカメラ
リアルタイムリモートモニタリング「フライングビュー」の本体装置。右のデバイスは専用のHDカメラ

本体にはOKIのAIエッジコンピューター「AE2100」を継承したAIエッジプラットフォームが搭載されており、人の目では捉えきれない状況を「AIの目」が抽出して通知することで、事故やトラブルの予兆を素早く検知して是正することもできるという。

車両・船舶・ロボットなどの自動運転の進展に伴い、遠隔監視にAIによるサポートを加えた「高度遠隔運用サービス」が求められていく。フライングビューはその実現手段となるもので、2025年までに累計20億円の売上を計画している。

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