クラウドサービスやオンライン会議の利用が増える昨今、安定した企業ネットワークの必要性・重要性はますます高まっている。だがそれだけに、障害が生じた際のネットワーク管理者にかかるプレッシャーも、これまで以上に大きくなっているようだ。
本社オフィスはもちろん、各地に展開する拠点やサテライトオフィスであっても、トラブルが発生した日には「早く復旧してくれないと仕事にならない」「いつになったら使えるのか」といったユーザーの声が相次ぎ、メンテナンスや対応に追われることになる。
さらに新型コロナ対策で、現地への訪問を控える動きが広がった今、ネットワーク管理者はさらなる難題に直面している。ネットワーク機器のトラブル対応や増設、新規開設などのため各地の拠点・店舗に出向きたくても足を運ぶことができず、現地での対応が困難になっているのだ。ネットワーク状況の詳細を把握するのも難しく、電話越しに指示を送って現地の従業員に対処してもらうのにも限界がある。
こうした課題の解決策として今、クラウドから統合管理が行えるネットワーク機器が注目を集めている。
知識を持ったネットワーク管理者が機器の目の前まで行ってあれこれ手を動かす必要はない。クラウド側から機器の状況を把握し、必要な設定を送り込むことで、多拠点のネットワーク機器を一元的にリモートから管理できる仕組みだ。
ディーリンクジャパンが提供する「Nuclias Cloud」も、そうしたクラウドからのリモート運用管理を実現するソリューションである。他社に先駆け2013年からクラウド管理ソリューションを展開しており、大手キャリアのマネージドサービスをはじめ、多くの実績を積んできた。
図表1 「Nuclias Cloud」の概要