白十字病院が院内ネットワークをSDN化、新築移転を機にNEC製品で構築

社会医療法人財団白十字会白十字病院(福岡県福岡市)とNECは2021年6月15日、白十字病院の新築移転に合わせて、SDNを活用した院内統合ネットワークを構築し稼働を開始したと発表した。

白十字病院のネットワーク構成イメージ
白十字病院のネットワーク構成イメージ

開院から40年目を迎えた白十字病院は、診療機能の拡充にともなう機器の導入や職員数の増加に対応するため、従来のケアミックス型の病院を2つに分院し、急性期ニーズに対応する病院として2021年4月1日に新築移転した。従来は、診療データを扱う医療情報系ネットワーク、職員のインターネット接続用ネットワーク、PHSの音声系ネットワークを別々に構築していたため、管理の煩雑さや障害発生時の対応が課題になっていたという。

新病院のネットワークは、複数のネットワークを統合管理するNECのSDNコントローラソフトウェア「UNIVERGE Network Operation Engine」やLANスイッチ「UNIVERGE QXシリーズ」などで構成。これまで個別に構築・管理していたネットワークを統合することで、管理を簡素化した。

また、仮想化により各ネットワークを論理的に分離し高いセキュリティを実現するとともに、心電図検査機器などの医療機器やPCを移動しても適切なネットワークに自動接続することで高い利便性を実現している。ネットワーク機器の追加や交換時の設定作業を自動化することで、ネットワークの構成変更や機器障害時の交換を迅速かつ容易に行うことが可能となり、運用も効率化した。

白十字病院は今後、回復期に特化した病院である白十字リハビリテーション病院や系列病院へのSDN導入も検討している。NECは本取り組みを継続的に支援することで、地域医療の高度化に貢献していくとしている。

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