ジュニパーネットワークスは4月22日、オンラインイベント「Juniper Global Summit」を開催。その中でCEOのRami Rahim氏が、同社の戦略「エクスペリエンスファーストネットワーキング」について基調講演を行った。
そもそも「エクスペリエンスファーストネットワーキング」とは何なのだろうか。
Rahim氏によれば、自動化技術やAI技術によってネットワークの導入、運用管理にかかる手間を削減し、稼働を維持するための日常業務に時間を取られずに本当の意味でビジネスを推進できるようにすることで、サービスプロバイダーがイノベーションを生み出し、カスタマーエクスペリエンスを向上させることだという。
「我々はサービスプロバイダーに、単に接続性を販売するだけではなく、同時にエンドユーザーに確実なエクスペリエンスを提供したい。なぜならサービスプロバイダーの中で、コスト管理や組織のアジリティ、ネットワークのアップグレードよりも、カスタマーエクスペリエンスの優先順位が一番高いからだ」
このエクスペリエンスファーストネットワーキングを実現するために、同社は「クラウドの拡張性と俊敏性に対応できるWANソリューション」「パブリック/プライベートデータセンター向けソリューション」「エンタープライズ向けクラウド型AIソリューション」の3分野に注力している。
ジュニパーネットワークス CEO Rami Rahim氏
そのうち「エンタープライズ向けクラウド型AIドリブンソリューション」には、Mistアクセスポイント、イーサネットスイッチ「EXシリーズ」、次世代ファイアウォール「SRX」、SD-WANなどがラインアップされている。そしてこれらのソリューションは全て「Mistクラウド」によるクラウド管理で、独自のAIエンジン「Marvis」によるAIドリブンだ。