NTTは2010年11月9日、2011年3月期第2四半期連結決算を発表した。営業収益は前年同期比と同水準の4兆9991億円、営業利益は12.4%増の7270億円だった。
第2四半期決算について説明するNTTの三浦惺社長 |
NTTドコモの「バリュープラン」の普及が一巡し、収益減少の影響が縮小してきたことに加えて、NTT東西の音声収入の減収が1357億円にとどまったことから、「半期ベースでは久しぶりの増収」(三浦惺社長)となった。
セグメント別では、ドコモが端末機器販売収入の減少などで減収となったが、経費の削減などにより増益。東西は人件費の削減などで増益。NTTコミュニケーションズは音声収入・SI収入の減少の影響で減収減益。NTTデータは連結子会社の拡大で増収となったものの、不採算案件の影響で減益となった。
2011年3月期の連結営業利益予想は、東西のIP系収入が増加して音声収入の減少をカバーしたのを受けて、従来の1兆1650億円から1兆1800億円に上方修正した。一方、データが企業のICT投資の不振で今期予想を下方修正したことから、営業収益は1兆160億円から1兆140億円に下方修正した。