ベライゾンが欧州初のプライベート5G契約、英サウサンプトン港で

Verizon Business(日本法人:ベライゾンジャパン)は2021年4月8日、英国のサウサンプトン港におけるプライベート5Gの展開に向けて、Associated British Ports(ABP)とのパートナーシップを締結したことを発表した。

ベライゾンのプライベート5Gプラットフォームはノキアとのパートナーシップを通じて提供されるもので、ユーザーは「Nokia Digital Automation Cloud」上で運用される5Gコアネットワーク機能等をクラウド型で利用できる。

発表によれば、ABPは21の港によって構成されるネットワークを運営しており、その1つであるサウサンプトン港は、毎年英国の輸出の400億ポンドを担う同国随一の港として機能している。英国において自動車およびクルーズ向けの最大の港として約90万台の自動車を取り扱い、迎え入れるクルーズ客は年間数百万人に及ぶという。今回の契約により、サウサンプトン港は、プライベート5Gネットワークを備えた英国メインランドにおける最初の港となる。

ベライゾンのプライベート5Gプラットフォームは、サウサンプトン港のイーストドックならびにウェストドック内の特定エリア全体で、高信頼かつセキュアなプライベートワイヤレスデータネットワークをABPに提供する。同社はこれにより、データ通信は1つのネットワークに統合され、これまでの複雑さを軽減しながら、従来のWi-Fiと比べて、港湾内通信の信頼性およびセキュリティを向上させるとしている。

また、このプライベート5G展開の効果として、リアルタイムアナリティクスやIoT、機械学習などの新しいテクノロジーが利用できるようになることも挙げている。これにより資産追跡、自律誘導車両、ワークフロー管理、予知保全、安全監視など、近い将来登場する可能性が高い新しいサービスの進歩を推進するという。

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