富士通とトレンドマイクロは2021年4月8日、ローカル5Gを活用したスマートファクトリー環境に、サイバー攻撃などへの対策を強化するソリューションを実装し、その有効性を実証したと発表した。
今回、富士通の「FUJITSU コラボレーションラボ」（神奈川県川崎市）で、高精細監視カメラや無人搬送車両などを稼働させてスマートファクトリーを想定したローカル5Gシステムに、トレンドマイクロの5G／ローカル5G向けセキュリティソリューション「Trend Micro Mobile Network Security」（以下、TMMNS）を実装した。
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| ローカル5Gシステムにおけるソリューション構成 |
TMMNSは、IoTデバイスに搭載されるSIMカード内で動作するエンドポイントセキュリティとローカル5Gシステム上で動作するネットワークセキュリティで構成される。
同ソリューションを活用し、カメラやモバイル端末、無人搬送車両などのIoTデバイスやネットワークにおけるセキュリティ状態の可視化、SIMの差し替えによる不正なIoTデバイスの検知やネットワークへの通信制御など、IoTデバイスとネットワークを連携させた脅威の検知とネットワーク制御を行った。
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| 「FUJITSU コラボレーションラボ」で実証したサイバー攻撃のシナリオ |
今回の実証では、インターネットや外部環境からネットワークに侵入した脅威を検知し、防御するとともに、SIM差し替えやマルウェア感染による不正なIoTデバイスなどの内部からの脅威に対してシステムを保護できることを確認したという。
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| マルウェアに感染したIoTデバイスからの脅威に対して保護できることも確認 |
今後、富士通とトレンドマイクロは、今回の実証で得られた知見をもとに、富士通の小山工場（栃木県小山市）をはじめとする実環境で2021年9月までを目標に検証を行ったうえで、ローカル5G向けのセキュリティソリューションとして商品化することを検討する。さらに、グローバルへの展開も視野に入れたソリューションの共同検討も進めていくとしている。
