NTTドコモは冬春商戦で、すでに発表ずみの「GALAXY S」「GALAXY Tab」を含めてスマートフォン7機種を投入する。一方、通常の携帯電話も19機種とラインナップの充実を図っている。山田隆持社長は「販売現場ではスマートフォンユーザーはまだ10%に満たない。90%は通常の携帯電話を使っており、iモード機をブラッシュアップしていくことも必要」と語った。
また、スマートフォンについては「AndroidはオープンOSなので、グローバルフォンにドコモの独自サービスを載せることができる。今後はiコンシェルなどもスマートフォンに移植したい。端末ラインナップとドコモのサービス、コンテンツの充実でiPhoneに十分競合できる」と自信をのぞかせた。
先日のソフトバンクモバイルの新製品発表会で、同社の孫正義社長は「来年になると、新しく買われる方、特に若者はほとんどスマートフォンに一気に移るのではないか」と発言した。これに対し、山田社長は「来年はまだ新規販売台数でスマートフォンと通常の携帯電話の比率は逆転せず、3~4年後になるのではないか。それまでにスマートフォンと携帯電話の垣根がなくなっていることが理想」との見通しを明らかにした。