ソフトバンクとニコンが「光無線」で世界初実証 6Gは電波と光がタッグ組む

移動通信用の電波はどんどん高周波数になり、徐々に「光」の領域に近づいてきた。そうしたなか、ソフトバンクとニコンが「光無線」で移動通信を実現するための技術実証に成功した。6G時代は「電波と光がタッグを組む」という。

ソフトバンクとニコンは2021年3月18日、「トラッキング光無線通信技術」に関する世界初の実証実験に成功したと発表した。

100m離れた2台の光無線通信機が同時に動きながら、それぞれ相手を自動で追尾し、通信が途切れないことを確認した。実験は2020年12月に実施した。通信速度は100Mbps。

光は電波よりも直進性が極めて高く、通信機同士の向きがずれると通信が途切れてしまう。このため従来は、固定通信にしか利用できなかった。今回ソフトバンクとニコンが開発した技術は、この光無線を移動通信にも適用可能にするものだ。

ソフトバンクとニコン
ソフトバンク IT-OTイノベーション本部 本部長の丹波廣寅氏(左)、
ニコン 執行役員 次世代プロジェクト本部長の柴崎祐一氏

移動通信に用いられる電波は、ますます高周波数帯に拡張されている。5Gではミリ波の利用が始まったが、今後6G以降においては「どうしても電波だけでは賄い切れず、光を使うときがやってくるだろう」。ソフトバンク IT-OTイノベーション本部 本部長の丹波廣寅氏はこう述べたうえで、「電波と光がタッグを組む。うまく補完し合うことが実現できる世界がある」と説明した。

実験に用いた光無線通信機
実証用の光無線通信機。下のロボットアームがランダムに動くなか、
AI画像認識と精密トラッキング技術により、無線機同士が正対するように自動制御される。
記者会見では、5~6m離れた距離でデモが披露された

両者が補完関係になりえるのは、「光は電波とは性質が全く異なる」(丹波氏)からである。

直進性が高いため傍受が難しい点、電波との混信や電磁波ノイズの影響がない点、電波とは異なり水中も透過する点などが光通信の特徴だ。

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