ポリコムジャパン柏木社長「UCで顧客の高品質要求に応える」

テレビ会議システム市場の環境が大きく変化するなか、今年4月1日付けで柏木街史氏がポリコムジャパンの社長に就任した。「ユニファイドコミュニケーション」(UC)への取り組みを強化するほか、通信事業者との連携も重視していく。

UC対応の認定プログラム

――UC関連では8月に、マイクロソフトと新たなワールドワイドレベルでの戦略的提携を発表しましたが、POCNパートナーとの違いは。

柏木 今回の提携は、従来のプラットフォームレベルから、よりセールスサイドに踏み込んだものです。つまり、UCを販売していくために、具体的に日々のビジネスでも提携して行くという内容です。すでに国内でも、マイクロソフト日本法人の展示スペース内に当社の製品を置いてPRすることも始まっています。同様の提携はHPとも行っており、アジアパシフィックのなかでは日本が一番取り組みが進んでいます。

――今後UCソリューションを国内で拡販していくには、販売パートナーの役割も重要と思います。

柏木 当社の販売店認定プログラムは「Platinum」「Gold」「Product Specialist」がありますが、実はこれを開始した5~6年前からUCを視野に入れてプログラムを作成しています。ですから、PlatinumとGoldに認定している販売店には、すでにUCを扱うスキルが備わっているのです。

UC関連の数値目標は明かせませんが、品質に厳しい日本のユーザーの方々に満足していただけるソリューションや製品を提供していきます。

モバイル連携も重視

――柏木社長はNTTコミュニケーションズ出身ですが、今後の事業戦略で通信事業者との連携はどう考えていますか。

柏木 具体的なことは明かせませんが、NTTグループでいえば、皆さんが興味を持っておられる「NGN」に関することも取り組みは進めています。

私が重要視しているのは、通信事業者の営業マンの方々に当社の製品やソリューションを担いでいただく「セルスルー」です。このビジネスモデルをしっかりと作っていくことが通信事業者とのビジネスの成功のポイントと考えています。

――最近は、外出先からモバイル端末を利用してテレビ会議に参加したいというモバイル連携ニーズも高まっています。

柏木 まだ詳細は言えませんが、販売パートナーからも要望があるので、無視できない重要なマーケットと位置付けて検討をしています。

月刊テレコミュニケーション2010年10月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

柏木街史(かしわぎ・まちふみ)氏

1983年東京大学法学部卒業、日本電信電話入社。のちにカリフォルニア大学ロサンゼルス校にてMBAを取得し、NTT America社にてデータセンターサービス担当上級副社長を務めるなど、日本や米国での業務経験を有す。ポリコム入社以前は、NTTコミュニケーションズのネットワーク事業部で、アジアパシフィックの主要キャリアとのコラボレーションをベースに、グローバルネットワークの品質改善チームのリーダーを務めた。2010年4月1日、ポリコムジャパン代表取締役社長に就任。現在に至る

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