マクニカは2020年10月21日、DXを推進する製造業を対象に、デジタルツインで生産シミュレーションを実現する「デジタル工場導入支援サービス」の提供を開始した。
同サービスでは、シーメンス社のデジタルツイン生産シミュレーションソフトウェア「Plant Simulation」活用する。
大まかな全体把握から徐々に精度を向上していくことが基本コンセプト。インプットとアウトプットのライブラリが用意されているため、必要となるデータを用意するだけで、コンピューターのデジタル空間上に実際の工場のモデルを7~8割程度の精度で再現できるという。
「デジタル工場導入支援サービス」全体像
必要となるデータは、ワークフローや段取り時間、各設備の処理時間など、製造現場で記録されているデータがほとんどであり、デジタル空間上での工場のモデル作成は最短2週間で可能となる。
また作成したモデルをベースにシミュレーションを行うことで、現在の工場の状態や大まかな傾向の把握が可能であり、実際に取り組むべき課題やそのために必要なデータを明確化できるメリットがある。
これによりDXプロジェクトを推進する関係部署が、共通のデータをもとに全体把握・課題設定・投資判断を行うことが可能になる。マクニカでは、同サービスのユーザーが自社でデジタルツインを活用・運用できるよう、伴走サービスも合わせて提供している。